老化速度を抑えるために効果的なのが筋カトレーニング
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1.老化は防ぐことができる
鏡を見るたびに発見してしまうシミやシワ。白髪や薄毛も気になるし、ちょっと階段を上っただけで息切れする、昨日のお酒が抜けにくくなる、とっさに人の名前が出てこない…。やっぱり歳だなぁ、なんて妙に納得していませんか?
確かに人間、生きている限り老いていくのは自然の摂理。でも、年齢に逆らうことは決して不可能なことではありません。同じ実年齢なのに、見た目や健康状態が全然違うのはよくあること。100%老化を防ぐことはできませんが、日頃の運動や生活習慣によって老化のスピードを緩やかにさせることができるのです。
老化を実感する例として、筋力の衰えがよく指摘されます。筋力を生み出す筋肉は、筋線維の集合体。「筋力が衰えた」とは、筋線維一本一本が細くなっていくことと、筋線維の束の本数自体が減っていくことで起こります。
この老化速度を抑えるために効果的なのが筋カトレーニングです。筋肉はある程度の年齢で発達が止まるものではなく、中高年でも定期的にトレーニングを続ければ、筋力がアップすることが多くの研究によって実証されています。さらに運動を継続すれば心肺機能も維持されますし、命に関わる生活習慣病も遠ざけることができるのです。
老化防止対策は、早く始めるほど効果が高いことがわかっています。長い人生をいつまでも快適に楽しむための体を、自分の手で是非手に入れてください。
まずは負担の少ないものから始めよう
体力のない方や年配の方は、いきなり激しい運動から始めるのではなく、まずはウォーキングや、足腰への負担が少ない軽めのアクアプログラムなどから始めてはいかがでしょうか。
低強度の運動から体を慣らし、徐々に強度を上げていけば「ツライ、もうダメ?」という挫折も防止。そのためにも自分のペースで行えて、長続きしそうな運動を選ぶことがポイントです。フィットネスクラブに通えないなら、早足のウォーキングや、階段の利用、歩幅を広めにして歩くなどの工夫を。
また、高齢者の場合に気をつけたいのが転倒。転倒して足の付け根を骨折してしまうことが寝たきりの原因となることもあるのです。高齢者や骨の弱った方が骨折しやすい部位は手首、肩、腰骨、足の付け根の4カ所。レッスン中に限らず、日常生活でも転倒にはくれぐれもご注意ください。
気になる血圧は運動しても大丈夫?
高血圧とは血管にかかる圧力が高く、心臓に負担をかけている状態。高血圧の方が運動をすると、さらに心臓に負担がかかりそうでちょっと心配ですね。
でも、ご安心を!高血圧改善にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的とされています。ただし、継続することが肝心です。血圧と上手に付き合いながら運動するには、トレーニング前の測定で健康状態をチェックするのも大切。
最低血圧が90~100を超えていれば、「体調悪し」。その日の運動は見合わせましょう。フィットネスクラブなどの運動施設には、ほとんど血圧計が設置されていますから、毎回測定しましょう。次第に血圧が安定してくるのがわかれば、励みにもなりますね。
大人の筋カアップを決めるモノとは?
何度も繰り返しますが、筋肉は年齢にかかわらずトレーニング次第で鍛えることができます。ただし、その内容は成長期の頃とは少し違っています。
筋肉を構成している筋線維は年齢とともに減少していきますが、これを止めることはできません。でも、トレーニングによって1本1本の筋線維を太くすれば筋肉全体の体積が増大。
結果的に筋力をアップさせることができるのです。実際、80歳以上の方を対象に行った調査では、定期的な運動によって若年者と同様に筋力が向上することが実証されています。
90歳の方を対象に行った研究でも、なんと筋肉の体積(筋横断面積)が15%もアップしたという報告も。また中高年の場合、筋肉の体積よりも、筋肉と神経のネットワークが増え、協調性が増すことによって筋力が向上することもわかっています。
このように、体力のピークを過ぎてからも、筋線維を太くし、筋肉と神経のネットワークを増やすことで、年齢に関係なく筋力を維持・向上させることができるのです。
息切れしない心臓を手に入れよう
ちょっと動いただけですぐに息切れ…。これは心臓が衰えている証拠です。「衰え」という言葉がちょっと深刻なら「鈍っている」と言い換えてもいいでしょう。
心臓も筋肉でできています。運動を続けていれば心臓の筋肉量が増え、心臓の1回の拍出でより多くの血液を送り出せるようになります。1回の拍出で送り出す量が増えると、血液を全身へ送り届けるのに必要な心拍数は少なくて済みます。
運動不足の人が軽い運動で息が切れてしまうのは、1回の拍出量が少ないため、心拍数が増加し、すぐに最大心拍数に近づいてしまうから。息切れしない心臓を手に入れるには、やはり運動して日頃から心臓を鍛える以外にないのです。
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