絶対知っておきたいパソコン・ネット・IT関連の用語集まとめ
ユビキタス
いつでもどこでも、パソコンやインターネットを利用できる環境のことを指す言葉として一世を風靡した「ユビキタス」。当初は「どこでもコンピュータを操作できる」という概念だけが先走ったため、「指+キタス」の造語だと信じ込んでいた人が多かった。
もともとは「どこに行ってもコンピュータが使えてインターネットにも接続できる」という考え方が主流だったが、携帯電話など
が予想以上の進歩をとげたため、「インターネット接続できるコンピュータをどこにでも持ち運べる」という概念に変化した。
ITバブル
一攫千金を夢見た投資家たちが、21世紀の産業革命ともいうべき「IT革命」の尻馬に乗った一過性の株式投機ブーム。IT関連企業の株価が、実績や実態を遥かに上回る価格で売買されていたのが特徴。1980年代の土地バブルにならい「ITバブル」と呼ばれるようになったが、わずか1年という短期間で崩壊した。
東京
証券取引所が企業規模や赤字企業でも新規株式公開(上場)が行なえる東証マザーズを開設したことも、ITバブルを促進した要因になったといわれている。
しかしITバブル崩壊後もブロードバンドサービ
スの需要は好調だったため、IT関連サービスやIT技術そのものが崩壊したわけではないという見方が一般的になっている。バブルが弾けて困ったのは投資家だけというわけだ。
ドットコム企業
「ドットコム」と略されることが多いが、インターネット関連のビジネスを手がけるベンチャー企業を総称して「ドットコム企業」と呼ぶ。
インターネットをビジネスとするベンチャー企業の多くは、インターネット上で自社ホームページを掲載する際に用いるドメイン
の「.com」をそのまま社名にするところが多いことから、ドットコム企業と呼ばれるようになった。
lTバブル期はインターネットやブロードバンドの急激な普及とともに、技術や業績のともなわないドットコム企業の乱立状態が続いた。インターネットビジネスの総称的な意味合いとして「ドットコム」が
用いられることもある。
IP電話
インターネット回線を利用して音声通話を行なうIP電話サービスは、ユーザーの声をipパケットデータにデジタル変換し、相手に届けて通話を行なうというのが基本的な仕組みだ。
既存のNTT電話回線網
を利用せずに済むため、遠隔地や国際通話料金が安くできるのが最大の特徴だ。テレビCMなどでうたわれている「無料通話」を実現するには、現時点ではお互いが同一のIP電話サービスに加入していなければならない
。かつてのiP電話サービスは、パソコンにハンドフォンなどをUSB接続しなければ通話ができなかったが、現在ではADSLサービスなどでレンタルされるモデムに一般の電話機を接続するだけでよく、ユーザーは「IP電話を使っている」と意識することはない。しかし、時間帯によってインターネットの通信速度に変動があるように、インターネット回線が混雑すると音声の遅延や劣化などの現象も起こりうるため、電話機能のすべてをIP電話に移行するにはまだ時間がかかるだろう。
とはいえ、「050」ではじまるIP電話専用の電話番号を割り当てるプロバイダも出始めており、すべての固定電話がインターネット回線を利用するようになる日も、そう遠いことではなさそうだ。
ファイル交換
ブロードバンドの普及によって、インターネット上で大容量ファイルを送受信するニーズが高まっているが、インターネットに接続したユーザー同士で直接ファイルをやり取りできるのが、「ファイル交換」「ファイル共有」と呼ばれるものだ。
通常インターネットを使って自分以外の誰かにデジカメ画像などのファイルを受け渡す場合は、電子メールに添付して送信するか自宅サーバなどを構築すればいいが、
電子メールの場合は添付できるファイルの容量に制限があるため不便だ。
また自宅サーバを構築するにはある程度のスキルが必要になるため、DVカメラで撮影した動画ファイルなどの大容量ファイルを受
け渡す場合は、ファイル交換を利用したほうが現実的だ。実際にファイルを受け渡すには、お互いのパソコンにWinnyやWinMXなどのファイル交換ソフトをインストールすることが必要になる。
ファ
イル共有ソフト「Winny」の作者が逮捕された事件で、「ファイル交換=違法行為」という印象があるが、フロードバンドサービスのフレッツシリーズを提供しているNTT東日本でも、独自のネットワー
ク網を利用したファイル交換可能なサービスを行なっている。
winny
名掲示板サイト「2ちゃんねる」で、ファイル共有ソフト関連の話題を扱う「ダウンロード板」の常連投稿者だった47氏が開発したファイル共有ソフト。
中央サーバを持たないため、共有ファイルはユーザー間をバケツリレー式に転送する仕組み。ユーザーを特定するlDは不要で、違法なファイルであっても、どのユーザーから自分のパソコンに転送されているのかはわからない。
そのため、一時は高い匿名性が最大の特徴になっており、市販の映画ファイルや違法コピーソフトを共有してもバレないといわれていたが、Winnyユーザーの逮捕事件によってその神話は崩れ去った。ヘビーユーザーからは「ny(ニー)」と呼ばれている。
チャット
ウェブサイト上にあるチャットルームにログインした複数のユーザー同士が、テキストを使ってリアルタイムに会話ができるインターネットコンテンツ。
チャットルームには地域別や年齢別など独自のテーマを持つものが多いが、中には「浮気願望のある既婚者向け」などをテーマにしたところもあり、チャットが止められず中毒になってしまったユーザーが急増(テクノ依存症)するなど、一時は社会現象として取り上げられた。
チャットに参加するにはチャット内で個人を特定するハンドル名が必要だが、相手の顔が見えない匿名性を利用して誹謗中傷を繰り返すいわゆる「荒らし」が横行した結果、やむなく閉鎖に
追い込まれた人気チャットルームも多い。
グループウェア
グループウェアとは、企業内のローカルネットワークや支社。本社間のイントラネットワークを利用して、遠隔地にいるグループ同士がより円滑に作業を進めるために必要な機能を備えた支援ツールの総称だ。
グループウェアに搭載されている機能としては、電子メール機能、電子会議室機能、テレビ会議機能、BBS機能、スケジューラ機能、文書共有機能、ワークフロー機能などがある。
いずれも遠隔地のメン
バー同士による作業の円滑化が可能な機能だ。従来のグループウェアは社内LAN(ローカルエリアネットワーク)での利用を想定した製品が主だったが、インターネットやイントラネットの急速な普及にともない、地方支社同士での共同作業などを想定し、インターネット・エクスプローラなど使い慣れているウェブブラウザを使ってグループウェア機能を利用できる製品に人気が移行している。
ブラウザを利用してグループウェアが利用できるものをウェブ型グループウェアと呼ぶが、従来型の製品よりも安価かつ手軽に導入できるのが特徴だ。これまでは大企業でしか導入できなかったグループウェアが、中小規模の企業にまでシェアを伸ばしているようだ。
ホットスポット
一般的に無線LAN接続用のアクセスポイントを設置した特定のエリアを指し、無線インターネット接続サービスをユーザーに提供している場所のことをいう。
実はこの「ホットスポット」という言葉は、NTTコミュニケーションズが提供している無線LANインターネット接続サービスの「HOTSPOT(ホットスポット)」が一般的な呼び名になったもので、正式には「公衆無線LANサービス」という。
ちなみに「HOTSPOT」はれっきとした登録商標だ。PHSや携帯電話を使ったモバイルインターネットよりも、高速にインターネット接続できる点が最大の特徴。
とはいえ、公衆無線LANサービスエリア内であっても提供している事業者が異なれば利用は不可能なので、自分が契約している事業者のエリアに出向かなければ利用できず、現時点ではあまり使い勝手の良いものではない。中には無料で利用できるエリアも存在するが、セキュリティ面のケアが不十分な場合もあり無料の公衆無線LANサービスを利用する場合は注意が必要だ。
これまで最大通信速度が11Mbpsのサービスが主流だったが最近では最大通信速度が54Mbpsのアクセスポイントを用意するところも増えている。
ウィルス
インターネットからダウンロードしたファイルや電子メールに添付されたファイルなどを通じてパソコンに感染し、さまざまな不具合を引き起こす不正なプログラムのことを指す。
人間に感染して病気を引き
起こすウィルスに似ているため、コンピュータウィルスと呼ばれるようになった。一般的には「ウィルス」という。パソコンにウィルスファイルを取り込んでしまっても、ダブルクリックで実行しなければ通常は活動を開始しないが、最近ではホームベージを閲覧するだけで感染するタチの悪いものも存在するため、ウィルス駆除ソフトはパソコンの必携ツールになりつつある。
ファイアウォール
クラッカーから企業内ネットワークヘの不正侵入を防ぐための仕組みを総称して「ファイアウォール」という。火災の延焼を防ぐ防火壁(FireWall)が語源。
まれに「火の壁」だと誤解している者もいるが、あくまで防火壁である。秘匿性の高い情報がやり取りされている企業ネットワークでは、インターネットなど外部ネットワークから第三者が侵入しデータの盗聴や改ざん、破壊などを行なうのを防ぐために、外部と内部の境界を通過するデータに不正なものがないかを監視して、不正アクセスがあった場合は即座に遮断する必要がある。
そのため、企業ネットワークにはファイアウォール機能が不可欠というわけだ。とはいえ、ファイアウォール
を導入しさえすれば外部の攻撃から社内ネットワークを守れるとは限らず、ある大手エステサロンの顧客情報リストが流出するなど個人情
報漏えい事件は後を絶たないのが実情だ。
またコンピュータウィルスなど、ファイアウォールでは防ぎきれない攻撃も存在する。最近ではADSLやFTTHなどプロードバンドサービスの普及により、インターネットに常時接続している個人ユーザーも、クラッカーなどのターゲットになりやすくなっており、個人ユーザー向けの安価なファイアウォール
ソフトが売れ行きを伸ばしているようだ。
テクノ依存症
パソコン中毒やネット依存症に代表されるテクノ依存症は、パソコンに熱中しすぎることが原因で現われる症状の総称。身の回りにパソコンやインターネットに接続できる環境がなければ不安になり、現実社会の人付き合いが煩わしくなるなどが主な症状だ。
アメリカの心理学者キンバリー・ヤングが著した『インターネット中毒』では、インターネットに熱中しすぎることへの警鐘が鳴らされている。わが国でも
文部科学省によって小中学校へのパソコン導入が推奨されているが、早くからパソコンやインターネットに慣れ親しんだ小学生が、対人関係をこじらせた結果、殺人事件に発展するなど深刻な社会問題に発展
している。
CCCD
CDからデータファイルをコピーし、インターネットを通じて配布するユーザーの急増に業を煮やした音楽業界が、対抗手段として部分的に導入を開始した「コピー防止機能つき音楽CD」の総称。
DVDプレイヤーやカーナビなど一部の再生機器では再生できない場合があり、音楽ファンから不評をかっている。発売当初は、パッケージにCCCDである旨の記載がなかったため、購入者から再生できないとの苦情が殺到したという逸話も。
現在ではCCCDのパッケージには「コピー不能」の注意書きがされているようだが、コピー防止機能つきCDは、CDの規格を定めた仕様書に反しており、ロゴマークはない。
リッピング
CDやDVDに記録されている音声。映像データを取り出し、パソコン上で処理できるようなファイル形式に変換して保存することを指す。
「マイコンピュータ」に表示されているCDやDVDアイコンをハードディスクにコピーしてもリッピングはできず、データを取り出すには一般的に「リッピングソフト」や「リッパー」と呼ばれている専用のソフトを使わなければならない。
実はこのリッピング、無料で配布されているリッピングソフトを使えば誰でも簡単に行なえるため、一見なんでもない行為に見えるが、市販のDVDソフトから映像データを取り出すリッピングはご法度。たとえ自分で購入した映画DVDであっても、バックアップしようとコピーガード機能を解除した瞬間に犯罪行為となってしまうのだ。
「自分で買ったDVDなのに?」と思われるかもしれないが、Winnyなどのファイル共有ソフトが普及し、市販のDVDソフトからリッピングした映画ファイルなどを違法に交換するユーザーが急増した結果、「コピーガード機能がついているCDやDVDからリッピングを行なってはいけない」という法律が出来上がってしまったのである。リッピングの話題からはやや外れるが、音楽CDや映画DVDはあくまで「視聴する権利を購入した」ものだと理解するしかないだろう。
データベース
データベースとは、さまざまなアプリケーションで作成されたデータの集合体のこと。その名のとおり、データが集積された基地というわけである。
データベースは、不特定多数のユーザーがパソコンなどの
端末を使ってアクセスし、必要なファイルを検索できる仕組みだ。たとえば図書館などの端末を使って探したい書籍を検索することがあるが、その場合もネットワークによって図書館の蔵書データベースにアクセスしている。
ちなみにデータベースという言葉自体は、1950年代に米軍によって使われ出したという説があるが、マイクロソフト社のAccessなどもデータベース作成ソフトのひとつだ
GPS
目的地までのルートや、移動中の自分の現在地がリアルタイムに表示できるカーナビゲーションで利用されているのがGPSだ。GPSとは、人工衛星を利用して自分が地球上のどこにいるのかを正確に割り
出すシステムのことで、このシステムを使えば自分の現在位置を10メートル程度の誤差で割り出すことができる。
一説によると、GPSの仕組みを世界で初めて開発したのは日本人だが、人工衛星を管理する米国防総省が衛星の利用を認めなかったために結局は開発を断念せざるを得なかったという話も。ちなみにGPSで利用する人工衛星は、高度2万kmから電波を発信してユーザーの現在位置を特定しているのだ。
テレパソロジー
インターネットや専用ネットワークなどを使い、遠隔地の専門医が病理診断を行なうことをいう。血液や細胞を観察して病気かどうかを診断する専門医の不足が叫ばれている中、テレパソロジーの普及・整備
は医療分野から期待が寄せられている。
具体的には、患者の組織部の画像や顕微鏡の映像を遠隔地の病理医が観察して診断を下すという方法をとり、将来的には手術を執刀する医師がリアルタイムに病理医の
助言を受けながら切除個所などを決定していくシステムが望まれている。一部ではあるが、大学病院と地方の病院間でテレパソロジーを利用した遠隔病理診断を行なうシステムが実用化されている。
ドットコムマスター
NTTコミュニケーションズが2001年に開始したインターネットに関する技術検定。難易度に応じて「シングルスター」「ダブルスター」「トリプルスター」の3段階がある。
最難関のトリプルスターでは合格率はわずか6.5%。検定の内容としては、ビジネス利用を前提とした実践的なインターネット知識やスキルを重視している。インターネットヘの接続方法や操作方法についてユーザーをサポートする
ための知識や技術も盛り込まれているようだ。
ドットコムマスターに合格すると、研修と試験をクリアした上でプロバイダのカスタマーサポート業務を在宅で受託できるというが、ドットコムマスターを取得しさえすれば「夢の在宅ワークが実現する」と考えるのは早計だ
サブマリン特許
デファクトスタンダードになりそうな技術特許をあらかじめ買収しておき、対象技術が広く使われてから莫大なロイヤリティを請求する。突如海面に浮上し、船舶を攻撃する潜水艦のような特許であることか
ら「サブマリン特許」と呼ばれるようになった特許ビジネス。
取得する特許さえ見誤らなければ、まさに濡れ手に粟だといえそうだ。最近ではストリーミング技術全般に関する特許権を主張する企業が、ディズニーエンタープライゼスとライセンス契約を結んだことで話題になった。
わが国では特許出願から1年6ヵ月で公開されるためこのような問題は起こらないが、アメリカでビジネスを展開する外国企業からは米国特許制度に対する非難が沸き起こっている。
ヘルプデスク
客の逆切れを目の当たりにする職場。メーカーとユーザーの接点ともいうべき窓口で、製品の使用方法に関する問い合わせや故障時の対応、またクレーム処理など実にさまざまな問い合わせを受け付ける。
プロバイダなどインターネットサービス関連では、ユーザーの知識が高度化・専門化しているため、ヘルプデスク担当者はより高いスキルが求められる。
とはいえ、理解していないまま難解な用語を並べるユーザーは多く、苦情や質問を寄せるユーザー自身が自分の状況を把握できなければ、いかに優秀なヘルプデスクでも助けることは不可能。問い合わせる際は、メモを書いて順序立てて質問したほうがベターだ。
モバイルオフィッス
携帯電話とノートパソコンなどを組み合わせたモバイル通信環境を持ち歩き、オフィスにいなくても遠隔地から社内と連絡を取りながら業務を行なう形態を「モバイルオフィス」という。
会社のオフィスなど特定の場所にいなくても仕事ができるため、自宅から現場に直行し、仕事が終われば直帰できるサラリーマン憧れの業態。
PHSや携帯などのモバイルインターネット環境では通信速度が遅いため、現実的に
は業務連絡や業務報告が主だが、高速なモバイルインターネット環境が実現すれば、会社のデータと自分が持ち運ぶデータを自動的にシンクロさせるなど、会社のオフィスがまったく不要になる日も来るかもしれな
ビジネスモデル
ビジネスで儲けるための具体的な仕組みのこと。わが国ではビジネスの仕組みそのものは特許出願できないが、インターネットやパソコンを使ったネットオークションやネットショッピングなどは特許の対象と
なるため、ITバブル期にはビジネス特許申請が相次ぎ、2001年の登録件数は1万7000件近くにまでのぼった。
有名なビジネスモデルとしては、初回購入時に氏名や住所、決済方法などの顧客情報をクッキーとして保存。登録しておくことで次回からのショッピングをよりシンプルにできる「ワンクリック特許(アマゾンドットコムが保有)」がある。国内では、すでにソニーが同様の特許を出願中だという。
IT産業
日本の国内産業の中ではトップの市場規模を誇る。lT産業を構成する企業としては、パソコンや周辺機器などハードウェアを製造するコンピュータメーカー、ADSLやFTTH、携帯電話サービスを提供
する通信事業者、アプリケーションソフトを開発・販売するソフトウェアメーカー、企業の情報システムを構築・運営するシステムインテグレータなどがある。
わが国の景気低迷を打開できる期待の産業と目されているが、実は国内のIT技術者は慢性的な人材不足に悩まされており、お隣の韓国から積極的にIT技術者を受け入れるなどの施策がとられている。わが国におけるIT産業の重要度を示す逸話といえそうだ。
ポータルサイト
ニュースや用語検索などの情報提供サービスやウェブメールサービスなど、インターネットで利用できる機能を無料で提供することでユーザーの利便性を図り、広告収入を得ているサイトのことをいう。
インターネットエクスプローラでは、初期設定で「MSNサイト」がポータルサイトとなっているが、多くのユーザーはより使い勝手の良いものに変更する傾向にある。
通常はGoogleやYahooジャバンなどの検索エンジンや、新聞社系列のウェブをポータルサイトに設定する。大手プロバイダもポータルサイトに力を入れているが、契約しているプロバイダのトッ
プベージをポータルサイトに設定しているユーザーは少ないようだ。
ググる
若者の間では、名詞に「る」を付け足して無理やり動詞にしてしまうスラングが流行しているが、「ググる」は代表的なネットスラングのひとつ。
本来は強力な検索エンジンのグーグルを使って情報を検索する行為を指していたが、最近ではインターネット上で検索を行なう行為全般を「ググる」と呼ぶ傾向にあるようだ。若者が使うネットスラングをすべて使いこなすのは年配ユーザーには辛いものがあるが、少なくとも代表的なスラングは覚えておきたい。
部下から「これ、ググりましょうか?」と聞かれたら、即座に「頼むよ」と答えられる上司が若者から信頼を得る条件になっているというウワサも。
eラーニング
インターネットに接続したパソコンがあれば、いつでもどこからでも教育を受けることができるのがeラーニング。個々の能力やスケジュールに合わせた効率的な教育が可能なのが特長だ。
教育を受ける側にとって大変便利なこのシステム。実はこれ、インターネットならではの仕組みではない。パソコンが普及するずっと前から、「通信添削」という教育サービスが存在している。
eラーニングは、通信添削がハイテク化して進化したものなのだ。通信添削「赤ベン先生の進研ゼミ」で知られるベネッセコーボレーションでも、2004年9月からeラーニングヘの本格参入を開始した。
eリビング
eリビングを利用すれば、請求金額や利用明細がオンラインで確認でき、基本使用料が100円割引になるというお得なサービス。別途申し込みが必要なためか、意外と知らないドコモユーザーが多い。利用
するには、料金を口座振替かクレジットで支払っていることが条件となる。
また「事前案内書兼領収書」または「ご利用料金のご案内」は郵送されなくなるが、請求内容をメールで通知してもらうことはできる。NTTドコモのライバルauも、eビリングと同じようなサービスを実施している。auの場合は料金の割引はないが、ポイントが10%アップする特典がある。
コムデックス
最先端の新製品が発表される場となっているコムデックス。毎回マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏が基調講演を行なうことでも知られている。しかし近年では、ITバブルの崩壊や、参加企業の多くが情報
家電へ力を入れ始めたこともあり、来場者が年々減少している。
それとは対照的に、毎年1月に開催される大規模家電見本市「国際コンシューマー。エレクトロニクス・シヨー(CES)」は年々規模を拡大している。そしてついに、25年目を迎えた2004年秋のコムデックスは開催延期となった。ちなみに、コムデックス1年目の目玉は、表計算ソフトとイーサネットだった。
高度道路交通システム
高度道路交通システムは、車と道路と人を情報で結ぶことによって、交通渋滞や事故を減らし、快適で安全かつ効率の良い交通システムを構築する、国が中心となった大プロジェクトだ。
ITSは9つの開発分野で構成され、分野ごとに21の利用者サービスが規定されて研究。開発が行なわれている。その中には、すでに利用が始まっているサービスもある。渋滞や事故情報をリアルタイムで
知ることができるヴィックス。道路交通情報通信システムもITSの一分野として開発されたもの。
このほか、実用化はされていないが注目される取り組みに「自動運転」があり、すでに実際の道路での走行
実験に成功している。とはいえ、実際には市街地などで自動運転を考えるのは現実的ではない。現在は、渋滞などの道路情報を通信技術を使って車に伝えることで運転を支援し、事故を未然に防ぐ「走行支援システム」の研究が実用化に向けて進められている。
ICタグ
ICタグが一般に知られるようになったのは、これがついた野菜が出荷されたというニュースが報道されてからだろう。iCタグには生産者や農薬、出荷日など、その野菜に関する情報が記録され、消費者は店頭でそれらを確認して購入することができる。
iCタグは物だけでなく、人(服など)につけて利用することも可能だ。すでにlCタグ搭載の生徒証を児童に持たせ、登下校情報を保護者に知らせるサービスが実用化されている。また、国土交通省は、道路標識などにiCタグを埋め込み、そこから街の情報を携帯電話で入手できる安全な街づくり計画に2005年度から本格的に取り組んでいる。
IT革命
IT革命という言葉が頻繁に聞かれるようになったのは2000年。シドニー五輪の年だ。IT革命はこの年の流行語大賞にもなっている。当時は森首相の時代。
IT革命は森首相の政策の柱で、国民すべてがITを活用できる社会の実現を目指す「Eジャン」構想を打ち出したり、ITと担当大臣を新設したりした。
もっとも、当の森氏はパソコンは使えないし、IT革命を「イット革命」と言ったとか言わないとか。そんな森さん、大胆にもホームベージで「総理と学ぼうIT講座」を開講。でも「総理に」じゃないから
OKなのか。このサイトは「ITで革命」で検索すると今でもすぐ見つけることができる。
peer to peer
インターネットを利用した情報のやり取りは、サーバを介して行なわれている。メールの送受信もウェブサイトを見るのもサーバ経由だ。交換を通して電話をかけるようなものと考えれば理解しやすいだろうか。
これに対して、相手の電話番号に直接電話をかけるようにパソコン同士をつなぐのがピア・トゥ・ピアだ。「ピアドゥピア」または「P2P」と表わされる場合もある。ピア・トゥ・ピアの利用法として最も有名なのがファイル交換だが、現在注目を集めているのは、分散(グリッド)コンピューティングという分野だ。簡単にいうと、たくさんのコンピュータをピア・トゥ・
ピアで接続することで、低コストを実現しながら、高額な高性能コンピュータに匹敵する処理能力を得ようというもの。
企業のビジネス利用だけでなく、地球外生命体を探すプロジェクトなどにも使われている。個人のパソコンでも、普通に使いながらプロジェクトに参加できるので、興味がある人は参加してみては。
シームレス
たとえば、ネット上のショッピングモールで買い物をする場合に、複数の店で買い物カゴに入れた商品をまとめて会計できるようにすることを「シームレス環境をつくる」とか、「シームレス化」と呼ぶ。
ユーザーにとっては、複数のサービスが簡単な操作で手間をかけずに利用できるメリットがあり、自然シームレス化されたサービスに人気が集まりやすい。
また、無線LAN通信と携帯電話の通信をシームレスに切り替えて利用できる携帯電話も開発されている。今後は、このタイプの携帯電話が各社から発売される予定だが、一般消費者向けに販売されるようになるのはまだ先になる見通しだ
アジリティ
アジリティは「俊敏な」という意味。「アジャイル」ともいわれる。マイクロソフト社の。NET製品群が実現するものとして「アジリティ」が使われてから、よく耳にするようになった言葉だ。
現在では多くの企業に導入されている「基幹業務パッケージ(ERP)」は、アジリティ向上のためのツールだ。これは、生産、販売、在庫管理から人事や財務管理までの一連の基幹業務を統合して支援するシステムとして、ビジネスシーンでは不可欠なものとなりつつある。
ビジネス環境の変化に素早く柔軟に対応して企業が生き残っていくために、こうした情報システムの必要性が高まっているのだ。また、ア
ジリティはソフトウェア開発の分野でも使われる。効率の良い開発プロセスは「アジャイル開発プロセス」と呼ばれ、その代表的なもののひとつに「XP」がある。これは「エクストリーム・プログラミング」を略した名称だ。
ストリーミング
ブロードバンドの普及とともに種類も数も豊富になってきたストリーミングコンテンツ。ホームページ上で、ニュース映像や映画、アーティストのプロモーションビデオなどさまざまなものをストリーミング
で見ることができる。
最近では、アーティストがコンサートをストリーミング配信することも珍しくなくなってきた。コンテンツには無料のものと有料のものがあり、会員登録が必要な場合もある。2004年に大ブームになった韓国ドラマを有料配信するサイトもあるので、「冬ソナ」ブームに乗り遅れた人でも、ストリーミングで第1話から観ることができるのだ。
ブロードバンド
ブロードバンド回線と呼ばれるものには、光ファイバー、CATV (ケーブルテレビ)、ADSL 、無線アクセスの4種類がある。どれも高速通信を実現しており、大きなデータのダウンロードやスト
リーミング、オンラインゲーム、テレビ電話などが家庭で快適に利用できる。
また、回線利用者の増加に合わせ、音楽や映像などのブロードバンド用のコンテンツも充実してきている。最近では、IP電話を一緒に利用するユーザーも増えているようだ。定額でインターネットに常時接続できるブロードバンドは、急速に普及している。
デファクトスタンダード
デファクトスタンダードの最もわかりやすい例がOSのWindowsだ。ブラウザのインターネット・エクスプローラもそうだろう。最近では、DVDーRやDVDーRAMなど数種類の記録型DVDの規格が対立しているが、どれもデファクトスタンダードにはなっていない。
現在ではすでに、次世代DVDフォーマットといわれているHD DVDとBlulrayとの競争が始まっている。この勝負は現行のDVD規格と高い互換性があるHD DVDが有利という見方もあるが、実際のところは市場に出てみないとわからない。過去のVHSとベータのような結末になるのか、今後要注目だ。
マルチベンダー
広い選択肢の中から、効率の良いコンピュータシステムが低コストで構築できるのがマルチベンダーの特長だ。しかし、システムを構成する個々の製品の性能や組み合わせ方についてよく理解している者がいないと導入は難しい。
また、システムにトラブルが発生した場合の対応先がわかりにくく、複数のベンダーと保守契約を結ぶ必要があるのも面倒でコストがかかる。
ただし、そうした問題を解決するビジネスがちゃんと存在している。システムの構築から導入、運用、保守までトータルで行なうものや、保守だけを一本化して行なうものなど、多くのサービスが提供されているのだ。
トロイの木馬
ギリシャ神話上のトロイア戦争で、トロイアを陥落させるためにギリシャ勢のオデュッセウスが立てた秘策が語源。木馬の中に兵士を潜ませ、敵を欺いてまんまとトロイアの市街地に木馬を潜入させ、ほかの
兵士達は姿を消した。
勝利を確信したイリオス勢は宴会を催し眠りこけるが、その夜木馬からオデュッセウス達が出てきて、ギリシャ勢を市街地に引き入れイリオスを滅亡させる。この木馬と同様に、いかにも有用なソフトであるかのように見せかけ、ある日突然外部からの不正な侵入経路(バックドア)を開くなど、ユーザーに不利益な活動を行なうのがトロイの木馬である。
ワーム型ウィルス
独自で活動するプログラムのため、ウィルスには属さないという考え方が大勢だが、最近は「ワーム型ウィルス」という呼称でウィルスの1分類と見なす考え方が出てきている。
感染すると、アドレス帳やブラウザソフトのキャッシュファイル内を検索し、見つかったメールアドレスに対して自分自身をコピーした「ウィルスメール」を手当たり次第に送信する。2003年夏に猛威を振るった「MSブラスト」は、ネットに接続するだけで感染する悪質なもの。
マイクソロソフト社のセキュリティ対策に本腰を入れさせ、「WindowsXP SP2セキュリティ強化機能搭載」をリリースさせた。
ウィルス対策ツール
ウィルスからパソコンを守るには、「WindowsUpdate」を定期的に実行してセキュリティの修正プログラムをインストールし、メールに添付されているファイルを無闇に開かないのが基本だ。
しかしこれだけでは、日々新種が発見されるウィルスを防御することはできない。そこで必ずインストールしておきたいのがウィルス対策ツール。ただし、インストールしただけでは意味がなく、常に起動さ
せておき、さらには新種のウィルスに対応した定義ファイルに更新しなければならない。
定義ファイルを更新するには年会費が必要であり、ウィルスのために無駄な出費を強いられるのはどうにかして欲しい
ものである。
webビーコン
ビーコンとは発信器のこと。ユーザー情報を発信することからこの名がつけられた。「Webバグ」と呼ばれることもあるが、この場合のバグは欠陥ではなく盗聴器の意味で使われている。Cookieとも
併用できるため、ユーザーの個人情報とアクセス動向を関連付けることもできる。
特に問題になるのは、HTMLメールに埋め込まれた場合だ。ランダムに作成したメールアドレスにHTMLメール型のスパムメールを送りつけ、それをユーザーが開くと、Webビーコンによりそのアドレ
スが存在するものであることが判明する。次々とスパムメールが届くことになるのだ。
ブラウザクラッシャー
ブラウザソフトのセキュリティホールを利用したり、HTMLタグやJavaScriptによって引き起こされる。新しいウィンドウを次々と開くのが一般的だが、空のフロッピーディスクドライブにアクセスし続けるものもある。
ブラウザクラッシャーの仕組まれたウェブサイトにアクセスすると、リソース不足でマシンがフリーズしたり、いきなり強制終了画面が出て、Windowsを強制終了させるか電源を切るしか逃れる手はない。
そしてこのとき、ファイルが壊れたリマシンにダメージを与えてしまうのだ。アンダーグラウンド系の掲示板のリンク先で遭遇することが多いので、危ないところには近寄らないのが賢明だ。
ポートスキャン
インターネットの通信は、「TCP/IP」というプロトコル (通信規約)に従って行なわれる。このとき、データが実際に通過する接続回を「ポート」と呼ぶ。
ポートは0~65535番まであり、たとえばメールなら25番、ウェブサイトヘのアクセスは80番など、サービスごとに個別のポートが割り当てられる。しかし実際にはほとんどが使われておらず、何も対策をしていないポートはデータが素通しで、そこからパソコン内に侵入を許すことになってしまうのだ。
そのためポートスキャンで空いたポートを探すのだが、悪用されればクラッキングの足がかりを見つけられてしまうことにもなる。
バッファオーバーフロー
アプリケーションソフトは、起動すると自分専用のメモリ領域(バッファ)を確保し、その中で作業を行なうようにプログラムされている。
しかしこのプログラムにバグがあると、確保したメモリ領域を超えるデータが送り込まれ、領域からデータが溢れて予期しない動作を起こしてしまうのだ。
もちろんバッファオーバーフローを故意に起こすにはかなり高度な知識が必要だが、OSの持つバグの約半数はバッファオーバーフローと言われ、不正アクセスに利用されるケースは多い。多くのアプリケーションソフトが抱えるバグなので、常に最新の修正データを入手しておく必要がある。
cookie
会員制のサイトやショッピングサイトなどにアクセスすると、「〇〇様いらっしゃいませ」などと個人名が表示されたり、IDやパスワードを入力することなくログインできることがある。これは、自分で登
録した情報が保管されていて、そのページにアクセスすると自動的に保管データから情報を抜き出して表示しているためだ。
このとき利用されるのがCookieで、自分のパソコン内に保存されている。非常に便利な仕組みだが、悪意を持ったサイト管理者なら、これを悪用することも可能だ。また、Cookleから個人情報が流出してしまうこともある。ブラウザソフトで制御できるので、定期的にチェックしておくと安心だ。
WPA
無線LAN通信は、半径50~100m範囲に電波を飛ばすため、有線よりも遥かにデータを盗聴される危険性が高い。そのため通信データの暗号化は必須だが、従来のWEPにはいくつもの脆弱性が発見
されており、セキュリティレベルが低いとされてきた。
そこで登場したのがWPAだ。WPAにはユーザー認証機能が加わり、一定時間ごとに暗号化に使うキーワードを変更するという技術が盛り込まれ、さらにはデータをいったん分割し、それぞれを暗号化することで強度を上げるものも採用
されている。
すでにWPA搭載の機器が発売されており、旧製品でも無線LAN機器の標準規格であるWilFi対応なら、ドライバソフトやファームウェアのアップデートでWPAに対応可能だ。WEPすら設定していないユーザーも多いと聞くが、セキュリティ設定は必須。自分の無線LANルータなどの機器の設定を再確認してみよう。
ソーシャルハッキング
コンピュータ技術ではなく、普段何気なく行なっている社会行動から情報の不正入手や不正アクセスを行なうのがソーシャルハッキングだ。
たとえばログインしたまま席を立った隙にキーロガーを仕掛けられることもあれば、肩越しにキー操作から入力文字を盗み見られるかもしれない。また、ネットワーク管理者を装ってパスワードを教えて欲しいと電話を入れる手口もある。
さらには単純に仲良くなり、生年月日やペットの名前などを聞き出し、そこからパスワードを推測してパソコンに侵入を試みる悪者も実際に存在するのだ。疑い出すとキリはないが、大切な情報に関する行動は慎重にすべきだということだ。
クラッキング
インターネット経由でポートスキャンしていたポートを探し出し、そこを足がかりにパソコン内に侵入。管理者権限のパスワードでも盗まれようものなら、そのパソコンは完全にクラッカーの思いのままになってしまう。
しかも一般的なユーザーなら、クラッキングされていることさえも気づかないだろう。なおハッキングという言葉もあるが、これは、高い技術力を駆使して自在にシステムを操ることで、本来は悪い意味を持たなかった。
優秀なハッカーはプログラマー達から羨望の眼差しを向けられる存在でもある。しかし現在は、ハッキングもクラッキングも「不正アクセス」として使われ、区別されなくなっている。
DMZ
インターネットに公開するウェブサーバやメールサーバなどは、同一のLAN内に配置するのが一般的だ。しかしこの場合、サーバが外部から不正アクセスされると、LAN上のすべてのパソコンに被害が及ぶ。そこでファイアウォールによって、インターネットからも、社内LANからも隔離されたDMZを設
け、ここにサーバを置けば安心だ。
サーバヘの不正アクセスはファイアウォールでブロックできるし、万が一サーバが乗っ取られた場合でも、社内LANに被害が及ぶことがない。また、さらにセキュリティを強固にするために、社内LANとファイアウォールの間にもうひとつファイアウォールを設置するケースもある。
なお、このネットワークは、外部からの不正アクセスを防止するのが本来の目的だが、最近では内部犯行による被害も増えているため、社内LAN側からの不正アクセスを防ぐという目的に使用されることもある。
セキュリティホール
ソフトウェアとは、製品発売段階でも、何かしらのバグ(設計ミス、プログラムミスによる欠陥)を抱えている。特にOSレベルの巨大なソフトウェアになると、完璧な製品を作るのはほとんど不可能といわれている。
そのため、発売後に修正プログラムでバグを修正しなければならないことが多いのだ。そしてこうした
バグの中で、不正アクセスに利用されるようなものがセキュリティホールになる。ちなみに修正プログラムは、「穴を塞ぐ」という意味から修正パッチと呼ばれている。
セキュリティホールは、悪用されるとそこからパソコン内に侵入してファイルを改ざんされたり、個人情報を盗まれたり、あるいはパソコン内の全データを削除されるなど、大きな被害を被ることになる。特にユーザーの多いマイクロソフト社製品では次々とセキュリティホールが見つかり、修正プログラムも配布されている。WINDOWSUPDATEなどを使って、常に最新の状態に更新しておかないと危なくてしょうがない。
サイバー攻撃
サイバー攻撃は、大きくはふたつのパターンに分類できひとつは、官庁や警察、政治団体、企業などの特定のサーバを狙い打ちし、ありとあらゆる不正アクセスを行なうものだ。
ホームベージを改ざんしてメッセージを表示するなど、ターゲットに対する恨みなどが大きな動機になっている。そしてもうひとつは、無差別に攻撃を行なうもの。とにかく大量のサーバに対して不正プログラムを送りつけ、サーバがバンクすることで社会全体に混乱をもたらすことを目的としている。
ちなみに、不特定のパソコンから大量のデータを送り続けることでサーバをバンクさせる攻撃をDDoS攻撃と呼ぶ。最近ではアジアのクラッカー組織による、日本の首相官邸や厚生労働省、靖国神社などのホームページヘの攻撃がニュースになった。
このとき、首相官邸のホームページは2秒ほどで回復したらしいが、一般企業ではまだまだサイバー攻撃対策が十分には行なわれていない。セキュリティパッチすら導入していないケースもあり、標的にされたらひとたまりもないだろう。
デジタル署名
身近なところで見ると、アウトルック・エクスプレスでもデジタル署名が利用できる。これは、送信者の身元を認証する第二者機関にデジタル署名を発行してもらい、そのコピーを相手に渡しておき、メール着信時に身元を照会する仕組みだ。
このとき、登録時と異なるメールアドレスで送られていたり、デジタル署名の有効期限が切れているとセキュリティの警告画面が表示される。デジタル署名の取得は「オプション」画面の「セキュリティ」タブで、「デジタルIDの取得」ボタンをクリックして行なう。
たとえば日本ベリサインの場合、1年間有効なデジタル署名が15ドルで購入できる。まずは60日間限定の試用版を試してみよう。
マイクラ
マイクラとは、アクセスしてきたユーザーを驚かす目的で、精神的に不快にさせる死体画像などをウェブブラウザに仕掛けた罠を総称していう。画像だけでなく、本物の処刑シーンや事故シーンの映像などが仕掛けられている場合もある。
こういったサイトにアクセスすることを「マイクラを踏む」という。マイクラの場合、パソコンやブラウザに異常をきたすことはないが、フラクラの中には、ブラウザの新規ウィンドウを次々と表示させて制御不能にさせるものや、パソコンそのものを制御できなくするものもある。いずれにせよ実害は少ないが、愉快犯が仕掛ける迷惑なトラップであることには違いない。
鯖管・鯖缶
常時接続環境が安価に手に入るADSLやFTTHが普及してきたためか、一時は古いパソコンを有効活用するために自宅サーバを構築するユーザーが相次いだが、ウェブサーバやメールサーバ、ファ
イル交換用のサーバを運営管理しているユーザーを総じて鯖管または鯖缶と呼ぶ。
鯖は「サーバ」をもじったもので、「管」は管理者の略称、「缶」はその当て字だ。一般的に鯖缶と呼ばれるサーバ管理者は、専門のサーバ管理者と違って専門知識が乏しい。そのためセキュリティ設定をきちんと行なっていないサーバも多く、クラッカーの踏み台にされたり、第三者に乗っ取られることもある。
落ちる
落ちるという言葉にはさまざまな使い方があり、シチュエーションによってその意味ががらりと変わってしまうから面白い。
パソコンで「落ちる」といえばシステムが突然フリーズして操作が不可能になるプロバイダのメンテナンスなどでインターネットが切断されるなどを指すが、チャットルームでの「落ちる」は「退室する」という意味になる。英語では入室を「ログイン(ログオン)」、退室を「ログアウト(ログオフ)」というが、コンピュータとの接続を切る意味のログアウトがなぜ「落ちる」となったのかは謎だ。
ちなみに、チャットから「落ちる」という言い方は、パソコン通信時代から存在する独自の用語だ。
神
封切り前の映画ファイルや高価な市販ソフトの海賊版などを、いとも簡単にインターネット上で配布する気前のいいユーザーの総称。また、初心者の質問に懇切丁寧に答えたり、自分のスキルを惜しげもなく
提供するユーザーも、ネット上では尊敬の念をこめて「神」と呼ばれる。
しかし、神を尊敬するのはあくまでも違法ファイルを欲しがっている連中だけであり、現実社会では日本音楽著作権協会や日本レコード協会、警察などから悪魔のように忌み嫌われている。
まれにネット上で尊敬を集めたいがために、自分で収集した違法ファイルを不特定多数のユーザーに配布する者がいるが、神と呼ばれる前に逮捕されるのは火を見るより明らか。
バナー広告
インターネットを使った広告として一般的なバナー広告。広告だから当然、多くの人が訪れるサイトにはたくさんのバナーが貼られることになる。バナー広告に対する報酬は、バナーがクリックされるごとや、バナーが表示されるごとなどで計算されるほか、アフィリエイトなどの成功報酬として支払われる場合など、広告主によって異なる。
実は、バナー広告を掲載して収入を得ようとする自治体もわずかだがある。横浜市は2004年9月から市のホームページに掲載を始めた。トップページの掲載料は月額5万円。財源確保や市内企業、商店の振興が狙いだ。
ポップアップ広告
ポップアップ広告は、2001年頃から普及し始めたインターネット広告の形態のひとつで、バナー広告より効率が良いとされるため、利用する広告主には好評だ。
しかし反面、ポップアップを煩わしく感じているユーザーは少なくない。そのようなユーザーのニーズに応える形で、ポップアップ広告を遮断するツールや、ブラウザソフトが登場している。マイクロソフト社のインターネット・エクスプローラもついに、WindowsXP向けService Pack 2の一環としてポップアップ遮断機能を提供することになった。この決定でポップアップ広告は絶滅の危機に直面することになる。
リッチメディア広告
ブロードバンドの普及やパソコン性能の向上にともなって増えてきた新しいインターネット広告形態がリッチメディア広告だ。動きのないバナー広告よりユーザーの目を惹きつけられるので、広告効果を期待して利用する企業が増えている。
また、ユーザーに不評で、遮断される可能性の高いポップアップ広告に代わるものとして導入する広告主も多い。ところが、リッチメディア広告もユーザーに歓迎されているわけではないようだ。リッチメディア広告を遮断するツールが作られ、その数を増やしている
インターネットマーケティング
インターネットマーケティングでは、いかに顧客を自社サイトに呼び込むかということが中心になる。ユーザーがなんらかのサイトを探すときは、検索サイトを使うのが一般的だ。
そのとき検索に使われるキーワードは、その人がいま欲しがっている情報、興味を持っていることをそのまま示す、顧客情報となる。そこで、検索キーワードに連動してキーワードに関連する企業の広告を表示させることで、自社のサイトに見込み客を呼び込む手法が利用される。
また、検索エンジン最適化(SEO)という技術を使って、検索結果画面の上位に自社サイトが表示されるようにするマーケティング手法もある。
eコマーズ
eコマースには売り手と買い手の組み合わせによる3つの取引形態がある。それがBtoB/BtoC/CtoCだ。この中でもBtoC、いわゆるネットショッピングやオンラインショッピングは多くの人が知っているeコマースといえるだろう。オンラインショッピングの始まりは諸説あるものの、アメリカで1994年からというのが定説になっている。
いまではショッピングサイトは膨大な数にのぼり、日本最大級のオンラインショッピングサイト「楽天市場」には1万6000を超える企業が契約しているほどだ。一方、利用者も年々増加している。情報通信総合研究所が2004年5月に実施した調査では、パソコンでインターネットを利用する人の約9割がネットショッピングの利用経験があると回答している。また最近では、サイト上のショッピングカート(買物カゴ)に商品を入れたまま放置する利用者が増えているらしい。
電子商取引推進協議会
団体には、電子商取引に関連するさまざまな業種から企業が参加しており、取引のルールづくりや標準化を行なったり、産業界の代表として電子商取引に関する政策や意見を政府に提言する役割を果たしている。
ECOMが、経済産業省、NTTデータ経営研究所との共同で実施した調査によると、2003年の電子商取引の市場規模は、BtoBが約77兆円で、前年比約67%増だった。これは5年前の約9倍の規模だ。また、BtoCは約4.4兆円(前年比約65%増)で、こちらは5年前のなんと約69倍ECOMのホームベージでは、業界情報だけでなく、消費者のための情報も提供されている。
電子クーポン
電子クーボンは、飲食店や宿泊施設などが発行する割引券をホームページから入手できるようにしたものだ。電子クーポンには2種類のタイプがある。
ひとつは、ウェブベージに表示されたクーボンを印刷し、実際に使用する店舗や施設に持参して利用するもの。最近では、携帯電話の画面に表示して提示するタイプのクーボンも多い。
もうひとつは、ショッピングサイトで利用するものだ。ポイントが加算されるものなどもある。お得なクーボンを探して利用したいなら、クーボン検索サイト「Yahoo!クーボン」が便利だ。
eビジネス
ビジネスという言葉が生まれたのは1997年。lBM社が製品の販促のために打ち出したスローガンだった。いまでは一般的に使われるようになっているが、その意味をeコマースと混同している人は意外と多く、実際にそうした意味で使われることも多い。
しかし、eビジネスの本来の意味は、他社との商談や取引だけでなく、社内の連絡やあらゆるデータ。情報を電子化して、情報ネットワークによって管理、活用した企業活動全体をいうものだ。
eビジネスでは、情報が管理しやすく、扱いやすくなる。また、情報の共有、スケジュールの一元管理などが容易だ。ただし、それらのメリットを活かすには、社員全員がコンピュータを使えることが大前提になる。また、データのバックアップも必須だ。なお、社内の情報ネットッワークの構築に使われるツールとしてグループウェアがある。
キラーコンテンツ
それらのメリットを活かすには、社員全員がコンピュータを使えることが大前提になる。また、データのバックアップも必須だ。なお、社内の情報ネットッワークの構築に使われるツールとしてグループウェアがある。
ワンストップショップ
ワンストップショップは、別に世の中のありとあらゆる商品が置いてあるお店というわけではなく、そのお店や企業の扱う商品やサービスに関連するものを手広く揃えた店舗のことだ。
それによって便利さをアピールし、差別化を図ることが主な狙いといえる。インターネット上にも、この考えを取り入れた店舗はたくさんあり、その業種は多岐に渡っている。
たとえば、航空券や電車のチケット、宿泊施設の予約、国内外のパックツアーと幅広く旅行に関する商品を扱うサイトは「旅行のワンストップショップ」、事務用品が何でも揃うサイトは「オフィスのワンストップショップ」だ。
電子発注システム
発注や仕入れ、支払い、請求などをコンピュータで一元管理し、ネットワークを利用して発注を行なう一連のシステムが電子発注システムだ。コストの削減や受発注業務の簡略化、納品スピードのアップなどの目的で、スーパーマーケットやドラッグストアなどで多く導入されている。
システムは、自社で開発する場合もあるが、全国の主要な量販店やチェーンストアなどに対応したEOSのパッケージソフトも販売されている。また、EOSはPOSというシステムと運動したシステムとして使われる場合が多い。
これは、販売時点情報管理といって、商品を販売するごとに売り上げ情報を記録し、ネットワークを利用して集計するシステムのこと。売り上げや在庫の管理に使われている。バーコードを読み取るタイプのスーパーやコンビニのレジは、ほとんどがPOSシステムを採用しているのだ。POSで得られる情報をEOSにリンクさせることで、精度の高い発注や在庫管理が可能になっている。
ネットトレード
オンライントレードやインターネツトトレードなどともいわれるインターネットを使った株などの証券取引は、扱う証券会社も利用するユーザーも年々増え続けている投資のひとつだ。
ネットトレードのメリットは、証券会社の営業時間を気にせずにいつでも売買注文が出せることや、従来の取引と比べて売買手数料や口座管理費が安いことだろう。
また、インターネットを通じて株取引に関する情報が簡単に、しかもリアルタイムに得られることも利点だ。反対にデメリットは、売買の判断を自分ひとりでしなければならないこと。
それは、インターネット上にある不確かな情報などに惑わされる可能性があるということを意味する。
ネットトレードを始めるのはとても簡単だ。証券会社に口座を開設して入金すれば、あとはサイト上で注文を出せばいい。いきなりネットトレードを始めるのが不安な人は、取引をシミュレーションできるサイトがいくつもあるので、まずは試して自分の向き不向きを確認すると安心だ
エスクローサービス
エスクローサービスは主に個人間の売買に使われるサービスで、第二者であるサービス業者が間に立って、双方にトラブルが起こらないように取引を仲介する。
このサービスを利用すれば、インターネットオークションなどで、売り手が商品を発送しない、もしくは破損品や別の品物が送られてきた、商品を送ったのに買い手が代金を支払わないといったトラブルを防ぐことができる。
一般的な利用方法は、売り手と買い手の双方がサービス会社に利用者登録をし、買い手が代金とサービス利用料をその会社に入金(クレジット決済ができるところもある)する。売り手は入金の連絡を待って商品を発送。買い手が受け取り商品を確認した旨をサービス会社へ連絡する。
この連絡が来た段階で、サービス会社は売り手に代金からサービス手数料を差し引いた金額を送金する。サービス会社は双方の利用者から手数料を受け取るわけだ。手間も手数料もかかるこのサービスだが、安全で確実な取引をしたいなら利用する価値はある。
ネットバンキング
ネットバンキングは、インターネットバンキングやオンラインバンキング、ホームバンキングなどとも呼ばれる、インターネットを利用した銀行の使い方だ。銀行に足を運ぶ必要がなく、24時間いつでも利用できて便利なだけでなく、窓口より手数料が安くなったり、金利が上乗せされるなどのサービスが受けられる銀行もある。
利用できるサービスは銀行によって異なるが、預金の残高照会、口座振り込み、振り替え、定期預金、外貨預金などができる。ネットバンキングには、従来型の銀行が始めたものと、店舗を持たないインターネット専業銀行がある。従来型の銀行は、通常の銀行サービスにネットバンキングサービスを付加するようなもので、通帳もあるし窓口での利用も可能だ。
専業銀行の場合は、通帳はなく、入出金はカードとATMで行なう。最近では、携帯電話からインターネットを経由してサービスを利用できる「モバイルバンキング」サービスも一般的になった。また、従来型の銀行でも、通帳を発行しない代わりに特典が受けられるサービスを提供する銀行もある。
デジタルエコノミー
デジタルエコノミーという言葉は、1998年に米商務省が発表したデジタル経済の到来というレポートから使われるようになった。アメリカでは、その頃からインターネットが急速に普及し、電子商取引に関わるIT産業が盛り上がりを見せ始めた。
まさにデジタル経済がやって来たというような時代だったのだ。ちなみにこのレポートは、2000年度版では「Emerging」の文字が取られている。このあたりでアメリカにおけるデジタル経済の急成長は一段落し、代わって日本でIT革命の嵐が吹き始めたというわけだ。
インフォメディアリ
電子商取引では、ネット直販などのように生産者は仲介業者を必要とせず、消費者と直接取引をすることが容易なため、仲介業者は消滅するのではないかと予想されていた。
しかし、インターネットが普及するにつれ、インフォメディアリと呼ばれる、売り手と買い手の情報を収集・整理して仲介する業者が登場。ビジネスモデルとしては、いろいろな商品の価格を店別に比較できるサービスや、オークション、逆オークションなどさまざまなものがある。広い意味ではポータルサイトもインフォメディアリといえる。
逆オークション
買い手が仲介業者のウェブサイトで購入希望の商品とその価格や条件を提示すると、その条件に基づいて複数の売り手が商品を提示する。そこで買い手は、その中から最も良い条件を提示した売り手から商品を購入する。それが逆オークションで、公共事業などで行なわれている入札と仕組みは同じと考えていいだろう。
逆オークションは、ひとりの売り手に対して複数の買い手が入札する通常のオークションとまったく反対の取引形態だ。アメリカでは、航空券などの逆オークションサイトを運営するプライスライン社が、その技術でビジネスモデル特許を取得している。
ベアボーン
CPUやハードディスクドライブ、メモリ、DVDーROMドライブなどを接続するだけでパソコンが出来上がる組み立てパソコンのベース。自作パソコンを初めて組み立てるユーザーは、ベアボーンキットを購入したほうが失敗は少ない。
ベアボーンキットのケースにはさまざまなものがあり、キューブ型の省スペースタイプからミドルタワー型まで各種取り揃えられている。
いずれのタイプも組み立てに必要なパーツ類はほぼ同じだが、ベアボーンキットに付属するマザーボードによって対応するパーツが異なるため、パーツの知識に自信がないユーザーはひとつのショップですべてを購入すゎると間違いがないだろう。
ビルゲイツ
1955年、米国シアトル生まれの実業家。ハーバード大学を中退した1975年、ポール・アレンとともにマイクロソフト社を共同で創業した。
IBMのCPUで動くOS「MSDOS」の開発を皮切りに、1995年に開発したパソコン用OS「Windows 95」で世界のトップシェアを獲得。その名を全世界に轟かせることとなった。慈善事業家としても有名で、彼の個人資産の中から100億ドル以上を寄付している。
現在はマイクロソフト社会長職とソフトウェアの主席設計者とを兼ね、生涯現場主義を貫いている。ちなみに、一般的に使われる「ビル」はあくまで愛称で、本名はウイリアム・ゲイツ。妻、娘、息子の4人家族。
スティーブ・ジョブズ
1955年、米国カリフォルニア生まれ。アップルコンピュータ社を共同で創業した。ビル・ゲイツが裕福な家庭で育ったのとは対照的に、ジョブズは地元の高校在学中に国際電話をタダがけしたり、1学期で退学した大学のキャンパスに住み続けるなど奇抜な行動が目立っていた。
自らアップル社に引き入れたジョン・スカリー(元ベプシコCEO)から会社を追われ、NeXT社を起ち上げたが、1997年、
暫定CEOとしてアップル社に復帰。その後iMacやiPodを発表して成功を収め、正式にCEOとなる。すい臓ガンの摘出手術を終え、2004年9月から復帰予定
堀江貴文
1972年、福岡県生まれ。小学校1年生のときにはすでにパソコンに触れていたという経歴を持つ。中学生で自分専用のパソコンを所有し、自宅サーバを構築。電子掲示板サービスを手がける。
そのころから企業家としての才能を萌芽させていた。東京大学文学部在学中にインターネット関連会社の設立を決意し、仲間の親などから調達した600万円を元手に「有限会社オン・ザ・エッヂ」を起ち上げる。
六本木のホームベージ制作代行屋を皮切りに「サイバークリック」など、数多くのウェブサービスを展開する。勝ち組ベンチャー起業家として脚光を浴びているが、大阪近鉄バファローズの買収騒ぎで一躍有名になった。
三木谷浩史
1965年、兵庫県明石市生まれ。 一橋大学卒業後、日本興業銀行勤務を経てハーバード大学で経営学修士(MBA)を取得。1997年、織田信長の「楽市楽座」をヒントに、インターネット上のショッピングモール「楽天市場」を起ち上げた。
営業開始直後は出店店舗数13店だったが、わずか1年後に200店を超える日本最大のショッピングモールに成長させる。現在は約8000店。そのほか、検索サイトの「インフォシーク」、ネット旅行業大手「旅の窓口」、「DLJディレクトSFG証券」を相次いで買収し、ITバブル期からの数少ない勝ち組のひとりとして注目されている。「一度きりの人生で悔いを残したくない」が信条。
孫正義
1957年、佐賀県生まれ。高校中退後16歳で単身渡米。カリフォルニア大学在学中に発明した音声装置付き多国語翻訳機の特許を1億円で売却。パソコン用ソフトの卸売り会社「日本ソフトバンク(後にソフトバンクに名称変更)」を設立するも、重い肝炎にかかって入退院を繰り返すなど苦労人でもある。
その後、複数の電話会社の中から最も安い回線を自動で選択する装置(NCCBOX)を発明し、数十億円の利益を上げる。YahooBBのサービス提供や東京都八丈島にブロードバンド敷設を実現させるなど、日本国内のブロードバンド普及の功労者でもある。日本テレコム買収後は、携帯電話事業への参画を狙う。
パケット定額制
通信を行なうとき、データを小さなまとまりパケットに分割してひとつひとつ送受信する通信方式がパケット通信だ。1パケットは128バイト。携帯電話でメールを送受信したり、携帯サイトを閲覧するとき、この通信方式が利用されている。
従来は1パケットごとに課金されていたが、これでは通信量が増えると月額料が膨大になる。そこでいち早く定額制を持ち込んだのがauの「EZフラット」。定額料を支払えば、あとは料金を気にせずデータ通信が楽しめる。一方NTTドコモのFOMAでも、04年6月から「バケ・ホーダイ」を始めた。開始2ヵ月で100万契約を突破し、これに対抗したauは料金を見直して名称も「ダブル定額」と改めたサービスをスタート。
これは、パケット数に応じて2段階の定額料金を選べるようにしたものだ。今や携帯のデータ通信は、画像や音楽、ゲームなどデータ量の大きなものが増えている。こうしたサービスを十分に楽しむには、パケット定額制が必須なのだ。
グローバルローミング
パソコンやPDAからインターネット接続するとき、通常プロバイダのアクセスポイントは国内のみだ。携帯電話も、国内のサービス提供エリア内のみでしか通話やデータ通信が行なえない。しかしグローバルローミングを利用すると、インターネット接続なら国際電話を使わず、プロバイダが提携している海外プロバイダのアクセスポイントを利用できる。
携帯電話の場合は、キャリアによって利用方法が異なる。NTTドコモは、FOMAカードを海外用携帯電話(レンタルまたは購入)に挿し替えればOK。auでは、対応機種をそのまま利用することが可能だ。
またボーダフォンの「ボーダフォングローバルスタンダード」は、GSM方式採用のエリアではGSM方式の機種がそのまま利用でき、WiCDMA方式のエリアで使用するときはGSM対応機種にUSlM力―ド(電話番号や電話帳などの情報を記録したICチップ)を挿して利用する。キャリアによってサービス内容や料金は細かく異なるので、実際に利用するときは事前にしっかリチェックする必要がある。
bluetooth
bluetoothは、ノートパソコンやPDA、携帯電話、あるいはキーボードやマウスといった機器をワイヤレス接続するために考案された技術だ。同じような通信技術に赤外線通信があるが、これは途中に障害物があると通信が途切れてしまうため使い勝手が悪く、結局浸透することはなかった。
その点Bluetoothは、10m 以内であれば障害物があっても通信でき、たとえばBluetooth対応携帯電話をカバンの中に入れたまま、パソコンと通信してインターネットに接続することなどができる。現状は最大伝送速度1Mbps(下り72lKb ps、上り57.6Kb ps)だが、時期バージョンでは2Mb psにアップされる予定だ。
また、64Kb psの音声専用チャンネルを3つ確保しているため、携帯電話の通話にも同時に利用できる。MacOSではいち早くBluetoothに対応し、続いてWindowsXP(SP1以降)でも対応。すでにキーボードやマウスをはじめとするBluetooth対応の周辺機器も増えつつある。
QRコード
QRコードというと、商品パッケージについている縦棒が並んだものをイメージするだろう。あれは横方向のみに情報が並んでいる1次元コード。そして最近注目されているのが、縦横の2次元に情報を詰め込むQRコードだ。
サイズによって40種類のバージョンがあり、バージョンが上のものほどより多くのデータを書き込める。これを、QRコード対応の携帯カメラで撮影すると、書き込まれているURLやメールアドレスを通知したり、地図上のホテルや飲食店情報を表示するなど、さまざまな利用方法がある。
タッチパネルディスプレイ
タッチパネルディスプレイを最もイメージしやすいのは、銀行のATM。ディスプレイ上に表示されたボタンを直接指で押しながら操作する。また、「タブレットPC」やPDA端末でもお馴染みだ。
そして最近では、携帯電話にもタッチパネルディスプレイを搭載する端末が登場。FOMA「F900iT」がそれだ。ダイヤルキーなどで操作するよりも遥かに快適で、Iモードやゲームなどの利用時に大活躍する。
また、付属のペンを使って滑らかな線で画像を切り抜き、写真フレームやスタンプ画像を作成することもできる。
さらに手書きメモを使って地図などを作り、そのままメールに添付して送信することまでできるのだ。
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