WEBサーバの仕組みとW3Cが標準化したHTMLの詳しい説明
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WWW(World Wide Webの略)を略してWebと呼ぶため、wwwサーバの略称がwebサーバになります。
正しくはWebサーバは主に下の3つをあわせた総称です。
(1) http(Hypertext Transfer Protocol )通信方式(Apacheの基本機能)
(2) URI(Uniform Resource Identifier)アクセスをするときに指定するURLのこと(Apacheではこの機能の一部をサポート)
(3) HTML(HyperText Markup Language )コンテンツの記述言語(Apacheサーバの中に入れて使います)
(3)はApacheを使ってアクセスをしますが、Apache自体が提供する機能ではないので正確にはWebサーバと言うのはおかしいですね。そのため、HTTPサーバと言うのが正しいと思います。
サーバとは、サービスを提供しているコンピューターです。
クライアントは、サービスを受ける側と言うことです。
提供する側ですので、いつ要求があっても言いように24時間稼働が前提です。
そのため堅牢な部品が使われてたり、冗長性(故障してもすぐに代替部品に切り替わるような仕組み)を持たせたり、極力止まらないようになっていますが、原理としては、通常使っているコンピューターと変わりません。
あくまで走っているプログラムの違いだけです。
逆に言うと、家庭用のPCでも、信頼性はともかく、サーバとして動かすことは可能です。
たとえば、WWWサーバはウェブサーバとも呼ばれますが、WEBサイトを提供しているサーバです。
http://unevenness.net/もウェブサーバの一つで、24時間そのサイトを提供し続けています。
そのサイトを見に行くのは、クライアントです。
用法としてはPCそのものを指すこともありますが、厳密にはブラウザがクライアントと言えるでしょう。
同様にメールサーバはメールの送受信したら、相手にメールを届けたり、あなたのメールボックスを管理しているサーバ。
プリントサーバは前述の2つと違って、LAN内に置く物ですが、印刷の指令を待ち続けているサーバです。
(複数のPCから、プリントアウトが出来るようになります。)
いずれのサーバにせよ、共通する部分は「サービスを提供している」ということです。
ビールを冷たくして提供するのが、ビールサーバ(ビアサーバ)。
例えとしてはちょっと違うと思いますが、語源としては同じです。
この場合、クライアントは飲む人と言えますね。
World Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)は、World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進する為に設立された標準化団体、非営利団体。略称はW3C(ダブリュースリーシー)。
W3CはWeb標準と呼ばれる、XHTMLやCSSなどの規格を公開する団体です。業種を問わず多くの企業や学術機関が参加しており、技術仕様を策定し勧告というかたちで公開します。策定する仕様が広く利用されるように、完成度を高めるためのプロセスが用意されています
。
勧告までの道のり
仕様はまず、実装されるべき機能やユースケースなどを考えることからはじまります。その後、具体的な詳細を仕様の草案(Working Draft)として公開し、W3C内外を問わず広くレビューを募ります。草案を何度か公開し仕様を練り上げ、要件を満たしたと判断したら、WGは最終案内(Last Call)のアナウンスを行います。
最終案内の期間中は、他のWGなどと協力し、双方の仕様の間に不整合が無いかなどをチェックします。問題がないと判断されたら、その仕様を勧告候補(Candidate Recommendation)として公開し、実装者に実装の呼びかけ(Call for Impl ementations)を行います。
実装の呼びかけに応じて、実装者は仕様を実装します。仕様に不明瞭な点や、現段階では実現が難しい機能が見つかった場合、それらはWGにフィードバックされます。実装が進み、仕様が持つ機能全てに対し2つ以上の実装が存在すると、その仕様は勧告に向け動き出します。
WGはテストケースを作成し、実装が仕様どおりに実装されているかを確かめます。実装の検証が問題なく終われば、仕様は勧告案(Prop osed Recommendation)として公開されます。最後に、W3Cの諮問委員会で審議が行われ、その決議により仕様は勧告として公開されます。
「勧告されてからが実装」と思われている方が多いかもしれませんが、これは正しくありません。昔のW3Cプロセスではそうなっていたのですが、現在は「実装ありきの勧告」となっています。
W3Cは10月28日、HTML5が勧告(Recommendation)に到達したと発表しました。
HTML5勧告?オープン・ウェブ・プラットフォームの重要なマイルストーンを達成W3Cが発表したプレスリリース(日本語)の冒頭を引用します。
2014年10月28日(アメリカ): ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム(W3C)は、ウェブページやウェブアプリケーションを構築する際に使用されるフォーマットHTMLの第5版であるHTML5を勧告として公開し、オープン・ウェブ・プラットフォームの礎を築きました。
HTML5は、アプリケーション開発者やアプリケーション産業がこの先何年に渡って信頼するに足る、アプリケーション開発のための機能を提供します。HTML5は今や幅広いデバイスで、そして世界中のユーザが利用可能であり、かつ豊富な機能を持つアプリケーションの開発コストを削減します。
W3Cディレクターを務めるティム・バーナーズ=リーは、「ビデオやオーディオをブラウザ上で見たり、ブラウザ上で通話をすることは、今や当然の事として受け止められている」と述べています。「写真や店舗の共有、ニュースの入手、情報の検索はどこからでも、どのデバイスからでも可能にすることを期待しています。HTML5とオープン・ウェブ・プラットフォームはユーザの更なる期待に応えます。」
念のため話を整理します。そもそも、HTML のバージョン番号は 2011 年に廃止され、現在は HTML Standard という名称になりました。これは WHATWG が管理し、随時アップデートを行うことになっています。
しかし、2011 年以前に提出された W3C の HTML5 草案と重複することになります。そこで、メインは WHATWG の HTML Standard であること、その定期的なスナップショットが W3C の HTML5 であることが 2012 年に確認されました。つまり、W3C 版の草案・勧告は、形式的なもの以上の意味はありません。
ただ、HTML5 を W3C の策定プロセスに乗せてしまった以上、一応は勧告までやっつける必要があります。現在の W3C の策定プロセスは、勧告候補まで出した後、そのテストケースおよび 2つ以上の完全な実装報告が出てやっと勧告になります。
HTML5 の勧告候補は 2012 年に出ました。その後、特に問題がないのでそのまま勧告案、勧告となりました。
また、この 2 年の間に WHATWG の HTML Standard もどんどん変わりましたので、W3C の HTML5 が勧告された後、すぐさま HTML 5.1 の策定が始まります。これは 2016 年に勧告される予定です。その次すぐに HTML 5.2 が始まります。
いずれにせよ、我々が見るべきなのは WHATWG の HTML Standard です。
W3Cで標準化されているもの
Web Design and Applications
HTML
CSS
SVG
JavaScriptのDOM API
WCAG
Web Architecture
URI
HTTPの仕組み等
Webを支える上でベースとなるテクノロジーや原則についてまとめています。
Semantic Web
RDF
SPARWL
OWL
SKOS
XML Technology
XMLに関わる技術の標準化
Web of Services
Web APIを提供する上で必要なHTTPやSOAPの規格づくりについてです。
Web of Devices
どこでもWebにアクセス出来るようにするために、プリンターやインタラクティブなテレビ、自動車周りの技術の標準化を進めています。
Browsers and Authoring Tools
こちらではハードだけでなく、ブラウザやメディアプレイヤーといったものに関する標準化を行っています。
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