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MS-DOS(ドス)コマンドを初心者でもわかるように紹介
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1.MS-DOS(ドス)コマンドを初心者でもわかるように紹介
MS-DOSは、1981年発売のIBM PC用のディスクオペレーティングシステムとして開発されました。MS-DOSは基本的にはコマンドラインインタフェースやUNIX風の階層型のファイルシステムを持つシングルタスクのオペレーティングシステムですが、各種アプリケーションや、付属のDOSSHELLや、別売のMicrosoft Windows 2.0などの併用により、グラフィカルユーザインタフェースや疑似マルチタスクも使用可能になりました。
パソコンは、初期には、使う人がすべてのプログラムを書いていました。ですが、使用頻度の高い操作で、記述が難しいものをまとめて提供する仕組みが生まれました。
特に、ファイルの読み書きがプログラマーの悩みの種でした。ディスク関連の操作のプログラムを簡単に扱えるようにまとめたものに、プログラムの実行機能、ディスプレイにテキストを表示する機能などを付け加えたものがディスクOSです。
その、それぞれのプログラムがコマンドにあたります。ちなみに、マイクロソフト社製のディスクOSで、MS-DOSです。
DOSコマンドは小さなプログラムの集合ですので、それを順番に実行することで、同じ処理を何度も実行することができる。その順番を表記したファイルがバッチファイルです。
2.目的別DOS コマンド一覧
ファイルをコピー/移動/削除したい
ファイルの一覧を表示したい/複数のファイルに対してコマンドを実行したい
操作ディレクトリを移動したい/ディレクトリをコピー/移動/削除したい
ドライブやボリュームの情報を表示/操作したい
テキストを操作したい
プロンプト上の設定を変更したい
システムの設定や状態を表示/変更したい
バッチファイルでの動作を制御したい
ファイルを操作(コピー/移動/削除など)したい
ファイルの操作コマンドには以下のものがあります。
「<」(入力リダイレクト) コマンドが入力を要求するとき、その内容をファイルから読み込みます。
「>」(出力リダイレクト) コマンドの実行で出力される内容をファイルに書き込みます。
「>>」(出力リダイレクト) コマンドの実行で出力される内容をファイルの末尾に追加書き込みます。
Attrib 1つまたは複数のファイルの属性を変更します。
Copy 1つまたは複数のファイルをコピーします。
Del, Erase 1つまたは複数のファイルを削除します。
Fc 2つまたは1対複数のファイルを比較し、相違点を画面に出力します。
More テキストファイルの中身を1画面ごとに収まるように分割して出力します。
Move 1つまたは複数のファイル/ディレクトリを移動します。
Print テキストファイルの中身を、指定したデバイスを使って印刷します。
Ren, Rename ファイルまたはディレクトリの名前を変更します。
Replace 対象のディレクトリ内にある特定のファイルを別のファイルで置き換えます。
Type テキストファイルの中身を出力します。
Xcopy 1つまたは複数のファイルをコピーします。ディレクトリごとコピーすることもできます。
ファイルの一覧を表示したい/複数のファイルに対してコマンドを実行したい
ディレクトリ内のファイルの一覧を表示したり、ディレクトリ内のファイルに対して同じコマンドを実行したりするには、主に以下のコマンドを利用します。
Dir ディレクトリ内のファイルを一覧表示します。
For 条件に一致するファイルすべてに対してコマンドを実行します。
Tree ディレクトリ内のサブディレクトリやファイルをツリー表示します。
操作ディレクトリを移動したい/ディレクトリをコピー/移動/削除したい
ディレクトリの操作コマンドには以下のものがあります。
「<drive-letter>:」 操作ドライブを変更します(直接「C:」などと実行する)。
Cd, Chdir 操作ディレクトリを変更します。
Deltree [MS-DOS, Windows 95/98/Me] ディレクトリを削除します。中身が空でなくても削除します。
Md, Mkdir ディレクトリを作成します。
Move 1つまたは複数のファイル/ディレクトリを移動します。
Ren, Rename ファイルまたはディレクトリの名前を変更します。
Rd, Rmdir ディレクトリを削除します。[Windows NT系のみ] 中身が空でなくても削除します。
Subst 指定したディレクトリをルートディレクトリとした仮想ドライブを作成します。
Xcopy 1つまたは複数のファイルをコピーします。ディレクトリごとコピーすることもできます。
ドライブやボリュームの情報を表示/操作したい
ドライブやボリュームの操作コマンドには以下のものがあります。
「<drive-letter>:」 操作ドライブを変更します(直接「C:」などと実行する)。
Chkdsk 指定したドライブのエラーをチェックします。
Format 指定したディスク・ドライブの初期化(フォーマット)を行います。
Fdisk [MS-DOS, Windows 95/98/Me] ディスク管理ユーティリティーを実行します。
Label ディスクのボリュームラベルとシリアル番号を表示・変更します。
Mountvol [Windows NT系] 現在システムにマウントされているボリュームを表示し、マウントや解除を行います。
Scandisk [MS-DOS, Windows 95/98/Me] ドライブのエラーをチェックします。
Subst 指定したディレクトリをルートディレクトリとした仮想ドライブを作成します。
Vol ディスクのボリュームラベルとシリアル番号を表示します。
テキストを操作したい
プロンプト上でテキスト(文字列)を使った処理を行うコマンドには以下のものがあります。
「<」(入力リダイレクト) コマンドが入力を要求するとき、その内容をファイルから読み込みます。
「>」(出力リダイレクト) コマンドの実行で出力される内容をファイルに書き込みます。
「>>」(出力リダイレクト) コマンドの実行で出力される内容をファイルの末尾に追加書き込みます。
% (パーセント) 環境変数を展開し、内容をテキストとして使います。
! (感嘆符) [Windows NT系] [拡張構文] 遅延環境変数展開機能を使って環境変数を展開し、内容をテキストとして使います。
^ (サーカムフレックス) [Windows NT系] リダイレクション記号などの特殊文字を通常の文字として使うときに使用します。
Echo テキストを表示(出力)します。
Find ファイルから指定した文字列を検索し、見つかった行などを出力します。
Findstr ファイルから指定した文字列を検索し、見つかった行などを出力します。Findよりも詳細に検索オプションを指定できます。
For [Windows NT系] [拡張構文] 「/F」スイッチで引数やファイルの内容、コマンドの出力からのテキストを分割・解析します。
If 文字列の比較を行うことができます。
Set [Windows NT系] [拡張構文] 「/A」スイッチで数値の計算を行います。また、「/P」スイッチでプロンプトからの入力を環境変数に設定します。
Sort 入力されたテキストを並び替えて出力します。
プロンプト上の設定を変更したい
プロンプト上、あるいはバッチプログラムのセッション上で、画面や環境の設定変更を行うコマンドには以下のものがあります。
「<drive-letter>:」 操作ドライブを変更します(直接「C:」などと実行する)。
Adddrv [MS-DOS, Windows 95/98/Me] 現在のセッションでデバイスを読み込み、使用可能にします。
Cls 画面の表示を消去します。
Cd, Chdir 操作ディレクトリを変更します。
Chcp コードページ(言語設定)を切り替えます。
Chev [MS-DOS, Windows 95/98/Me] 日本語環境/英語環境を切り替えます。
Color [Windows NT系] 画面の色を設定します。
Deldrv [MS-DOS, Windows 95/98/Me] 現在のセッションで読み込んでいたデバイスを解放します。
Doskey プロンプト上での入力方法を変更・拡張します。
Echo 「ON」「OFF」を指定することでエコーバック機能(「C:\>」などの表示)の切り替えを行います。
Exit コマンド インタープリター(プロンプト)を終了します。
Help 各種コマンドのヘルプを表示します。
Mode DOS/コマンドプロンプト上で利用できるパラレルポートや画面などの設定を行います。
Path 環境変数PATHを表示・変更します。
Popd [Windows NT系] Pushdで変更した操作ディレクトリを戻します。
Prompt プロンプト表示を変更します。
Pushd [Windows NT系] 操作ディレクトリを変更します。この変更はPopdコマンドにより以前の状態に戻せます。
Set 環境変数を表示・変更します。
Setver [MS-DOS, Windows 95/98/Me] MS-DOSプログラム用のバージョンテーブルを管理します。
Title [Windows NT系] プロンプトウィンドウのタイトルを変更します。
システムの設定や状態を表示/変更したい
システム全体の設定やシステムの状態を表示・変更するコマンドには以下のものがあります。
Break [MS-DOS, Windows 95/98/Me] Ctrl+Cによる割り込みをファイル操作中に行えるかどうかを変更します。
Date システムの日付を変更します。
Lh, Loadhigh [MS-DOS, Windows 95/98/Me] 常駐プログラムを上位メモリに読み込んで実行します。
Mem [MS-DOS, Windows 95/98/Me] 現在使用されているメモリ(コンベンショナルメモリや上位メモリなど)の状態を表示します。
Mountvol [Windows NT系] 現在システムにマウントされているボリュームを表示し、マウントや解除を行います。
Switch [MS-DOS] システムを再起動して環境の切り替えを行います。
Sys [MS-DOS, Windows 95/98/Me] システムドライブに必要なファイルを転送(コピー)します。
Systeminfo [Windows NT系] コンピューターの情報を表示します。
Tasklist [Windows NT系] コンピューター上で実行されているプログラムの一覧・情報を表示します。
Taskkill [Windows NT系] コンピューター上で実行されているプログラムを終了させます。
Time システムの時刻を変更します。
Ver MS-DOS/Windowsのバージョンを表示します。
Verify ファイルの検査(ファイルが正しく書き込まれたかどうかの確認)を有効にするかを表示・設定します。
バッチファイルでの動作を制御したい
バッチファイル上などでプログラム実行や実行順序の変更を行うには以下のコマンドを利用します。
「<exec-file>」 コマンドまたはプログラムを実行します(直接「cmd.exe」などと実行する)。
| (パイプ) 一方のコマンドの出力をもう一方のコマンドの入力にします。
@ (アットマーク) EchoがONの時でも画面上にコマンドを表示しません。
: (コロン) ラベルを定義します。
% (パーセント) 環境変数を展開し、内容をテキストとして使います。
! (感嘆符) [Windows NT系] [拡張構文] 遅延環境変数展開機能を使って環境変数を展開し、内容をテキストとして使います。
& (アンパサンド) [Windows NT系] 2つのコマンドを1行にまとめて(連続で)実行します。
|| (論理和) [Windows NT系] 「||」の左側に指定したコマンドを実行し、失敗したら右側に指定したコマンドを実行します。
&& (論理積) [Windows NT系] 「&&」の左側に指定したコマンドを実行し、成功したら右側に指定したコマンドを実行します。
「( )」(括弧) [Windows NT系] コマンドをグループ化します。ForやIfで主に用います。
Choice [MS-DOS, Windows 95/98/Me, Windows Vista以降] 選択肢を表示してユーザーに選択させます。
Call 呼び出し元のバッチプログラムを終了させることなくバッチプログラムを実行します。[Windows NT系] [拡張構文] 関数呼び出しのように同じバッチプログラム内で一時的に別の箇所に制御を移します。
Cmd [Windows NT系] コマンド インタープリターを起動します。
Command コマンド インタープリターを起動します。
Echo テキストを表示します。また「ON」「OFF」を指定することでエコーバック機能(「C:\>」などの表示)の切り替えを行います。
Endlocal [Windows NT系] 環境変数のローカル化を終了します。
Exit コマンド インタープリター(プロンプト)を終了します。オプションを指定しない限りバッチプログラムだけでなくプロンプトも終了します。[Windows NT系] [拡張構文] 「Call」で呼び出したラベル内での処理を終了します。
Goto 指定したラベルにジャンプします。
If 条件判定を行い、条件に一致した場合指定したコマンドを実行します。
Pause 入力待ち状態にして実行を一時停止します。
Rem 同じ行の後ろに続くテキストを無視します。コメントを記述する際に使用します。
Set 環境変数を表示・変更します。
Setlocal [Windows NT系] 環境変数のローカル化を行います。[拡張構文] 拡張機能のON/OFFや遅延環境変数展開機能のON/OFFを設定します。
Shift バッチプログラムのパラメーター(引数)変数の内容をずらします。
Start [Windows 95/98/Me/NT/XP以降] プログラムの実行、またはファイルを開きます。GUIプログラムでも終了を待つかどうか指定できます。
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