生活・食事に関する当たり前だと思われている雑学は本当に正しいの?
contents
1.生活に関する雑学豆知識
「セルフレジ」でも金額をごまかせないカラクリとは最近、「セルフレジ」を導入するスーパーマーケットが増えている。要は、レジの店員がやることをお客がする、というシステムである。 まず、レジの前に立つと、「いらっしゃいませ」の音声に続いて、音声案内が始まる。お客は、レジの左側の台に置いた買い物カゴから商品を出して、読み取り面に商品のバーコードを当てながら、右側の台の上に広げられたレジ袋に商品を詰めていく。 詰め終わったら、会計ボタンを押して現金やクレジットカードで精算。おつりは、銀行のATMと同様の仕掛けで出てくる。
お客の手で商品のバーコードをレジスターに通すのだから、いかにも金額をごまかせそうな気がするが、それは重さの自動計算でチェックされる。つまり、バーコードが読み取る商品の重さと、レジの左右の台に置かれた商品の重さとでチェックされるわけだ。 だったら、最初からカゴに入れなければいいって?それは、「レジ」と「セルフレジ」の違いにはかかわりのない、ただの万引きである
24時間OKのATMでは給料は最速で何時から引き出せる?
25日の午前0時3分、残業を終えて帰宅しようとしたら、意中の美人OLからケータイに電話が入る。 「今、時間あいてる?よかったら、これからゴハン行かない?」だが、フトコロには、現金が4000円ばかりしか入っていない。カードも利用枠を使い果たしている……。
と、ここで今日が給料日であることに気づく。すぐさま近くのコンビニに駆け込み、24時間OKのATMに飛びついたとして、給料は引き出せるのか?
某銀行の広報部の説明によれば、「どこの銀行さんでもそうですが、いくら早くても、給料が振り込まれるのは夜中の1時か2時。給料を払う側の経理処理が遅れれば、もっと遅くなることもある」とのこと。 どうやら、午前1時より前に給料が振り込まれることはないようだ。イチかバチか、彼女と食事に行き、外にケータイをかけに行く振りをして、1時すぎにコンビニに走る。男だったら、それに賭けてみるか?
ドラッグストアの商品には、なぜ「激安」が多い?
ドラッグストアでは、化粧品、医療品ばかりか、ティッシュペーパーや紙オムツなどの日用品も「激安」価格で売られている。その「激安」の理由は、二つある。
まず一つは、大型チェーン店では、メーカーから直接に大量仕入れをすることができるので、仕入れ値が、卸問屋を通すよりも20%ほど安くなること。
二つ目に、「ゾロ品」と呼ばれる無名ブランド商品は、広告費をかけていないぶん、有名ブランドの同品質商品にくらべて仕入れ値がうんと安い。したがって、売り値を大幅に下げても利益が出ること。ドラッグストアは、この「ゾロ品」を主力にして「激安」の看板を守っているわけだ。 とはいえ、有名ブランドの人気は見逃せない。そこで、各ドラッグストアでは、有名ブランドの商品を儲け抜きで仕入れ値ギリギリの価格で売り、ついでに、儲けの出る「ゾロ品」をドシドシ買ってもらうという戦略をとっている。 目玉商品で損をして、一般の商品で得を取る。これは、ドラッグストアに限らず、小売業全般の常套手段である。
ゴミの分別法が地域によって違うわけ
かつてゴミの分別には「可燃ゴミ」と「不燃ゴミ」しかなかった。ところが、いまどきでは、ゴミの分別は複雑細分化の一途をたどっている。そこで不思議なのは、地域によって分別の指定が大きく異なることだ。 たとえば、東京羽区では「不燃」「可燃」「資源」の3分別収集を基本にしているものの、区によっては「不燃」に乾電池を加えることがOKだったりNGだったりする。
また、多摩地域では、くだんの三分別に「有害ゴミ」の区分を加えて、そこに乾電池、スプレー缶、体温計、蛍光灯などを入れている。 こうした違いは、それぞれの自治体のゴミに対する意識、考え方の違いから生まれるのだが、そこには、予算や施設の差も大きく影響している。細かく分別すればそれだけ中間処理に費用がかかるので、「細かい分別はできない」という自治体も少なくないのだ。 だが、「細分化がされているほど地球にやさしい」ということだけは間違いない。 どの地域に住んでいるにせよ、家庭ゴミは、自治体の定めに従ってしっかり分別することが必要だろう。
なぜ、派手なハンコ屋さんが増殖している?
以前まで、ハンコ屋といえば、商店街の片隅にあって、何代も前から地味に営業している……そんなイメージがあった。ところが、いまどきは、赤を基調としたポップな看板で「激安」などの文字が躍る、フランチャイズのハンコ屋が増えている。
ハンコなんて、そう頻繁に買うものじゃなし、いったい儲けが出るのかと思ってしまうが、じつはそうでもないらしい。
・店のつくりがシンプルなので、開業資金が抑えられる。
・食べ物じゃないので在庫が腐らない。
・ハンコには流行り廃りがないので、一度仕入れたものは何年でもおいておける
・ハンコ以外に、名刺や年賀状の印刷、ゴム印の売り上げが全体の半分以上ある
ハンコ社会といわれる日本。なるほど、この商売なかなかいいところに目をつけたのかもしれない?
なぜポイントカードの数字は書き換え可能なのか?
ドラッグストアや家電量販店などで発行しているポイントカードは、表面の文字をパソコンの画面のように書き換えられるようになっている。
だが、これは、あらためて考えるとじつに不思議である。いったい、どういう仕掛けになっているのか? 銀地に白文字が浮かぶタイプと白地に黒文字が浮かぶタイプとがあるが、いずれも130℃以上の熱を文字の形に加えることによって、文字を浮き出させたり消したりする。 どちらのタイプも500~1000回は書き換え可能で、単価は1枚数十円。顧客管理にかかるコストを思えば、高くはない値段だという。
この書き換え可能のカードは、一般に「リライタブルカード」と呼ばれ、JRのICカード「SuiCa」「ICOCA」などに応用されている。前述の「熱による消去と印字」の原理によって、カードを端末に通すと、カードの磁気部分にデータが記録され、必要な情報が表面に印字される。「リライタブル」は、「使い捨て」に次ぐ新時代のキーワードなのだ。
宝クジの販売手数料は意外に高額だって
昭和20年に第一回の宝クジが販売されて以来、販売額は年々増加し、2000年以降は1兆円強となっている。1兆円ともなると、自然に販売業者の儲けに興味がいくというもの。
宝クジの売り場は、全国で約1万1600か所。もっとも多くの売り場を持つのが「日本ハーデス」で、約2000。次いで、たばこ組合関係が1900。宝クジの販売受託銀行である「みずほ銀行」は意外に少なくて、400程度である。 ちなみに、駅周辺の販売店で宝クジを売るおじさんやおばさんは、総務省の資産審査をクリアした個人事業者である。 彼らの儲けは、宝クジを1枚売った販売手数料の総計ということになる。
で、その販売手数料は、100円当たりにつき平均7.7円。つまり、1万円分の宝クジを売れば、770円の儲けということになる。一売り場当たりの年間販売額は、平均で9000万円、盛況な売り場では2億円にもなるという。 すると、「日本ハーデス」を例にとれば最低でも9000万円×2000(店)×0.077=138億6000万円の販売手数料がフトコロに入るわけだ。なるほど、これは、宝クジの最高賞金額どころではない。
見かけない2千円札はどうなった?
最近、トンと姿を見ないものといえば二千円札である。
2000年に発行された当初はけっこう珍重されたが、すぐに「ほかの紙幣と間違えやすい」ということで、まず商売上で嫌われた。コンビニやスーパーでは、その日に入手した二千円札はまとめて金庫に保管し、そのまま銀行へ持っていくケースが多かったという。
最近登場した「二千円札対応」のATMも、何のことはない、二千円札を入金するだけの二千円札自動回収機である。つまり、二千円札は市場や個人のサイフから消え、在庫として銀行にたまっていく一方なのだ。 日本銀行の広報部によれば、全国から集まってきた二千円札は、6億枚にも達するという。おかげで、2001年以降は、新発行されなくなった。今のところ、消えゆく二千円札に注目の光が当たることはなさそうである。
税金を1円も払わない究極の節税術がある
組織や企業に属さない自営の高額所得者は、つねに税務署との壮絶バトルを演じている。そんな中で考え出されたのが、次のような税金を一円も払わない方法。
1年間海外で生活すると、税務上、日本の「非居住者」になる。住民票を日本においたままでも、課税対象からはずれることになるのだ。税金とは、「その国で生活するにおいて、国から受けるサービスの値段」なのだから、当然といえば当然なのだが……。
さて、海外での居住を続けると、半年程度の滞在で税務上の「居住者」と見なされるようになる。だが、その期間内に他国へ移住することをくり返せば、永遠に「課税対象外の住人」として生き続けることができるわけだ。とくに金持ちでない人も、この「永遠の旅人」という生き方を、老後の人生プランの一つに加えてみてもいいかもしれない
プラチナカードより高級なブラックカードって何?
言わずもがなだが、クレジットカードの世界には厳然としたヒエラルキー(等級)がある。たとえば、アメリカンエキスプレスは年会費1万円のグリーンカードに対して、年会費8万円のプラチナカードを発行してきた。これまでは、プラチナカードを所有することがVIP気分のシンボルだったが、上には上がある。2003年に導入されたセンチュリオン・カードは、年会費が約36万円。黒字のカード面に金文字(欧米では、黒色は富者の印)が描かれていることから、通称ブラックカードとも呼ばれている。
この超高級カードには、海外旅行の際の航空機延滞保険、手荷物紛失保険、レンタカー保険などがついており、ホテルの部屋やレストランのテーブルの確保、ちょっとしたセクレタリーのサービスなども付加されている。バブル崩壊後に高級カードのブームは急速にしぼんだが、ここ最近の「上流」と「下流」の二極化によって、高級カードが復活するきざしを見せている。
たしかに、カードをつくれないフリーターとブラックカードの持ち主の間には、エライ格差がある。このカードが、格差社会のシンボルになる日も近いかも?
ペットの25%は肥満傾向にあるって
最近は、飼い犬にも人間と同じような心臓疾患や肝機能障害が見られるという。おかげで、かつてはフィラリア、ジステンパー、狂犬病の予防注射や皮層病の治療くらいだった獣医の仕事は、心臓外科や内科にまで広がっている。
飼い犬に生活習慣病まがいの病気が蔓延している原因は、人間と同じく「太りすぎ」である。化粧品会社の花王と日本臨床獣医学フォーラムが、飼い犬約2000匹を対象にして行なった調査によれば、飼い犬の4匹に1匹は「肥満傾向」にあることがわかったのだ。
調査は、微弱な電流を流し、犬用の体脂肪計で体脂肪率を測定することによって行なわれた。結果、肥満状態のレベルである「体脂肪率35%以上」に該当する飼い犬が、25%に達したというわけ。犬も、加齢とともに体脂肪率が高くなっていくのだが、「肥満傾向」が25%に達したのは、加齢だけでなく、食べすぎと運動不足のせいだという。 飼い主には、ただかわいがるだけでなく、本当に飼い犬のためになることを考えてもらいたいもの。
犬の名前にスイーツ系が多い理由
チョコ、モモ、マロン、ココア、モカ、ミルク。人気のスイーツではない。じつはこれ、犬につける人気の名前である。2009年、アニコム「どうぶつ健保」に加入した、0歳の犬を対象に行なった調査によると、10位までにこの6種のスイーツ系の名前がランクインした。
それにしても、このスイーツ系の名前の人気はどういうわけなのか?アニコムの広報によれば、「最近の小型犬ブームで、呼びやすくて、かわいらしい名前に人気が集まっている」とのこと。 小型犬ブームとスイーツブームが合流したということなのだろう。たしかに、ボルゾイやレトリーバーなどの大型犬は、スイーツ系の名前が似合うのは、かわいらしい0歳のときだけだ。その点、小型犬は、成犬になったあとも「チョコ」や「マロン」で通用する。
ちなみに、雄犬だけにしぼると、ちょいワルおやじをほうふつとさせる「レオン」が6位に入ってくる。この名前にぴったりなのは、ドーベルマンかボストンテリアあたりだろうか。
誕生日が一致する確率はどれくらいか
コインを10回投げて、表か裏が4回連続して出たら1万円もらえる。しかし出なかったら1万円とられる。そんなギャンブルにあなたは参加したいと思うだろうか。たぶん参加しないだろう。4回連続して出るなんてことは、そうめったにないと考えるからである。
ところが4回連続して出る確率は意外に高く47%にもなる。パーティなどで23人の出席者があったとしよう。そのなかで誕生日が一組でも一致する確率はどれくらいかお分かりだろうか。先のコインと同様に、23人ぐらいで誕生日が同じなんてことは、ほとんどありえないと思うにちがいない。ところが確率的にいえば、一致する可能性は半々、つまり50%もある。逆にいえば全員の誕生日が違っている可能性は半分しかない。
23人いれば一致する確率は約50%だが、それより少なければ確率は低くなり、多ければ高くなる。もし40人いれば、誕生日が一致する確率は90%にもなる
「フリーマーケット」の″フリー″とは~
不用の品を公園などに持ち寄って売買したり、交換したりすることがよく行なわれている。それを「フリーマーケット」という。その「フリー」とは、どういう意味かお分かりだろうか。フリーマーケットでは誰もが自由に品物を売ったり、交換したりすることができる。そこで「フリー」とは「自由」を意味するや0のことだと思っている人がいる。それは誤解である。
フリーマーケットを英語で書けばfleamarket。freeではなくfleaであり、「蚤」のこと。古物市のことを「蚤の市」という。その「蚤の市」という言葉はフランス語の「マルシェ・オー・ピュス」(marcheaux puces蚤の市という意味)からきている。
フランスのパリで開かれていた古物市が、いつごろからか「蚤の市」と呼ばれるようになった。その「蚤の市」を英語に訳したのが「フリーマーケット」であり、その「フリー」は「蚤」という意味である。
女房がいれば男房もいる~
妻のことを「女房」ともいう。女房の「房」は部屋のこと。平安時代、宮廷につかえた女官に与えられた一人住まいの部屋を「女房」といった。それが女房という言葉の語源である。のちに「女房」はそこに住む女官を意味するようになり、さらに女性一般を指すようになった。そして中世末には自分の妻を呼ぶものに変わっていった。
今日では「男房」という言葉はほとんど用いられていないが、「女房」に対して「男房」もあった。天皇の側近に仕え、天皇の日常生活の諸事をつかさどった蔵人と呼ばれる者たちが住む部屋を「男房」といい、その者たちのことも男房といった。それが転じて、貴人のそばにつかえる男子を意味するようになった。
「女房」は妻の意味にも用いられるようになったのに対し、「男房」はそれ以上の意味には用いられず、大のことを男房と呼んだりすることはなかった。
アメリカのドル紙幣はなぜ緑色~
現在、日本では4種類の紙幣が発行されており、それぞれサイズ。刷色が異なる。他の国の紙幣もだいたいそうだが、例外もある。
アメリカのドル紙幣はすべて同一サイズで、どれも同じ色(緑色)で印刷されている。
もともとアメリカの紙幣は黒色で印刷され、偽造されないように、わずかに色がつけられていたが、それは容易に偽造できた。紙幣から黒インクをそのまま残して、色インクだけを簡単に消すことができたからである。ニセ札造りは色インクを消し、カメラで写し、それを複写し、その上から色の部分を重ね刷りして偽造した。
そこで偽造防止策として、アメリカン・バンク・ノート・カンパニーの創立者の一人、トレイシー・エドソンが黒インクごと消える色インクを考案した。その偽造防止用インクが緑色であった。
なぜ緑色が選ばれたのかは定かではないが、以来、アメリカのドル紙幣には緑色が用いられるようになり、今日でもなお緑色が使われている。
消しゴムができる前は何を使っていたか
16世紀半ば、イギリスのカンバーランド州のボローデールの谷で黒鉛が発見された。それを木片にはさんで用いたのが、鉛筆(黒鉛鉛筆)の起源とされている。
1565年、スイスの学者グスナーが化石についての本を出版。その中に、黒鈴を木片にはさんだ鉛筆について記している。これが鉛筆についての最初の文献的記録である。消しゴムが登場したのはそれから200年後のこと。1770年、酸素の発児者として知られるイギリスの化学者プリーストリーがある日、ゴムで紙をこすると鉛筆の文字が消えることを知り、いわゆる消しゴムを作った。
これが消しゴムのルーツである。
それでは消しゴムが登場するまでのあいだ、人々はいったい鉛筆で書いた文字や図などをどんな方法で消したのか。手の指につばをつけて、こすって消した~ そんな方法で消した人もいたかもしれないが、鉛筆の文字消しにはもっぱらパンのくすが使われていた
電話の「モシモシ」の由来とは~
電話が開通したのは明治23年(1890)
のことである。当時の電話は交換台(交換手)を呼びだし、相手につないでもらわなければならず、「オイオイ」と呼ぶと、交換手(男性交換手)も「オイオイ」と応えた。
その「オイオイ」がやがて「モシモシ」に変わる。「モシモシ」は「物申す」の「申し」からきているが、それが電話で使われるようになったきっかけについては二つの説がある。
一つは、電話を日本へ導入するにあたって当時の逓信省の役人がアメリカヘ研究に行った際、英語の「ハロー」に代わる言葉として考えつき、それが普及したという説。もう一つの説では、電話の発明者であるグラハム・ベルがハーバード大学で電話についての講義をしたとき、そこに出席していた日本人留学生がためしに電話を受けて発した最初の言葉が「モシモシ」で、それがきっかけになったと言われている。
左利きはどうして男性に多いのか
左利きという人は、女性より男性のほうに多い。なぜ男性に左利きが多いのか。それは脳の性分化と関係があるらしい。じつは人間の脳も男性と女性とでは異なる。しかも、その相違はすでに胎児のころに生じている。
胎児はすべて、原型は女性である。それに男性ホルモンが作用すると、男性になる。つまり、男性は女性から枝分かれして男性になる。胎児が男の子の場合、男性ホルモンによって″男の脳″ができるわけだが、女性の場合には、そのまま成長して″女の脳″ができる。
ところで、その男性ホルモンだが、それはどうも左脳の発育を抑制する働きがあるらしい。人間の右脳は左半身の運動や感覚をつかさどり、左脳は右半身をつかさどっている。
すなわち脳と体はクロスしている。
左脳の発育が抑制されれば、左脳と結びついている右手の発達も遅れることになる。その結果、男性の左利きが多くなるのだろうと考えられている。
どうして消しゴムで字が消えるのか
紙の上に鉛筆で書いた字を消しゴムでこすると消える。そんなことは誰でも知っている。
ではどうして消えるのか。そのワケを説明できる人は、意外と少ないはずである。あなたは説明できるだろうか。
紙の表面は一見、つるつるに見える。さわっても引っかかりはない。だが実際は凸凹がある。鉛筆で紙の上に書いた字は、紙の凸凹に鉛筆の芯の細かい粒子が引っかかったものである。だから字を消すには、その細かい粒子を取りのぞき、さらにそれが再び紙に戻らないように包みこむことができればいいわけである。
その両方が可能なのが消しゴムである。消しゴムは紙の凸凹に引っかかった粒子を取りのぞくとともに、それを中に丸めこんでしまうので、字をきれいに消すことができる。
ちなみに、鉛筆で書いた字を消すのにゴムが使えることを発見したのは、18世紀のイギリスの化学者、プリーストリーである。彼はいろいろな発見をしているが、酸素の発見もそのひとつである。
幽霊の額にある三角形のもの
芝居や映画に登場する幽霊、あるいは絵に描かれる幽霊はたいてい白い着物を着ていて、額に白い三角形のものを当てている。
あの三角形のものには、どんな意味があるのか。どうして幽霊はそんなものをつけているのか。
あれは平安時代に「額鳥帽子」などと呼ばれ陰陽師や法師などがその儀式を行なった。清少納言の「枕草子』に「見苦しきもの法師・陰陽師の、かみかぶりして祓へしたる」(法師で陰陽師でもある者が紙冠をして、お祓いをしているのは見苦しいものだ)とある。
中世以降になると、死者が冥土を旅するときに邪悪な霊や鬼などにとりつかれないようにと、亡くなった人の頭に三角形のものをつけるようになった。幽霊は成仏できない死者がこの世に現われた想像上の姿である。だから亡くなった人と同じように、三角形のものをつけているわけである。
学校のチャイムの由来
ロンドンの中心地に位置するイギリスの議会(国会議事堂)。それのある場所は、もともとはウェストミンスター宮殿があったところで、議事堂のそばにビッグ・ベンと呼ばれる時計塔がある。この時計は巨大な鐘をそなえており、ヘンデルが作曲したといわれる「ウェストミンスターの鐘」のメロディーをかなで、時刻を知らせてくれる。
ところで、日本の小学校や中学校などで用いられているチャイムは、ビッグ・ベンの鐘のメロディーと同じである。どうして同じなのか。
戦後、東京。大森のある中学校の先生が、始業・終業の時間を知らせるベルの音があまりにうるさいことから、それに代わるものはないものかと考えていたところ、友人が戦時中に臨時ニュースに使われていた鐘の音はどうかとアドバイス。その鐘の音にぴったりなメロディーとして選ばれたのが「ウェストミンスターの鐘」で、それがやがて全国の学校に広まったというわけである。
花の色で一番おおいもの
花にはいろんな色のものがある。花の色といったら、あなたはどんな色を思い浮かべるだろうか。赤、ピンク、黄、紫、白など、花の色はそれこそいろいろある。
全国の花屋にたずねたある調査によれば、消費者がもっとも好む花の色は「ピンク」で、全体の56%を占め、次いで「赤」「紫」の順になっている。それでは自然界では、どんな花の色がもっとも多いのだろうか。熱帯地方には原色の花が多いが、日本の自然のなかではじつは「白」がもっとも多い。意外と思われるかもしれないが、「白」が全体の32%前後を占めている。次に多いのが「黄」で、30%ぐらい。
3位は「青色から紫色」で23%前後。すなわち、自然界の花の8割以上はこの3色でいろどられている。
花屋でもっとも人気があるのは「ピンク」あるいは「赤」などの花だそうだが、それらの色の花は品種改良種に多く、自然界ではピンクや赤の花はそんなに多くない。
世界中で一番よくうたわれている歌は~
世界でもっとも古い歌はエジプトでうたわれていた「シャドウーフ」という歌だといわれている。この歌は古代エジプト人が灌漑用にナイル河の水をシャドゥーフと呼ばれるはねつるべで汲みながら口ずさんでいたもので今でもなおうたわれているそうである。
では、世界中で人々にもっともよくうたわれている歌は何だろうか。
それをつきとめるのはなかなか難しく、調べようもないが、一説にそれは「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー」ではないかといわれている。この歌はもともと「グッドモーニング・トゥオール」という曲名で、1893年に発表されたもの。
米合衆国ケンタッキー州に住むミルドレッド・ヒルが作曲し、その妹のパティ。ヒルが作詞した。誕生日のお祝いの歌として、これをうたう人は多い。365日、毎日、しかもそれは一人や二人ではなく、世界中で大勢の人がこの歌をうたっているはずである。
最適な勉強方法は?
試験勉強していたころを、ちょっと思い出してみてください。
「英単語カードを作った」
「教科書にアンダーラインをひいた」
「辞書を破って食べたもんだ」
「チェックペンを使って覚えた」
覚え方ひとつで、トシがバレてしまうと言っては、大げさでしょうが、みなさん苦労されていることは同じ。
カードを作ったところで、ホッとして力尽きてしまったり、中には参考書を買っただけで、もう安心してしまった。
今、当事者の受験生たちにとっては、死活問題。
どんなアドバイスをしてあげたらいいのでしょう。
マジック七法、連想法、睡眠記憶法などです。
マジック七法は、七という数字は記憶の限界として、七つ以上の事柄を、三つと四つに分けて覚える方法です。
連想法は、記憶する事柄を、ある現象に関連づけて記憶する方法です。
また、覚えてから記憶する間眠れば、不要情報が入らず覚えやすいだろうというのが、睡眠記憶法です。
もっと簡単な方法をという人には、総力法をおすすめします。脳のもつ力を総動員するのです。見る、声を出して読む、書く。これだけでも、三つの分野が参加したことになります。
参加する分野が多いほど、記憶に残る。
やはり、音読がおすすめ。
2.食事に関する雑学豆知識
有名店のカップメンはどこまで本物に近いか
「有名店のカップメン」にしても、「有名店の冷凍食品」にしても、店主が工場にやって来て、直接作り方を指導しているわけではない。
メーカーの技術者が、その方面のノウハウと研究を駆使して似たような味を生み出すわけだが、そこで気になるのは有名店の看板だ。
カップメンや冷凍食品には、もちろん味の限界がある。しかし、「あそこの店も、こんな程度の味か」と思われたら、有名店の名折れになるだろう。店主のほうも一線を守っていて、店の名折れにならないような味がつくれない限りは、OKを出さないという。
某メーカーが開発した「有名店の冷凍シュウマイ」などは、レンジでチンをした段階で、ビニールのパッケージが蒸し器の役割を果たす仕掛けになっている。そんなふうに、食品メーカーの技術が、本物に近い味と食感を追求できるところまできているようだ。
ちなみに「有名店の○○」には、それ相当のロイヤリティーが派生する。当然だが、味にも著作権があるのだ。
サラリーマンの9割が、会社でおやつを食べている
サラリーマンが職場でおやつを食べることを「男おやつ」というらしい。そんな言葉が登場するほど、職場でおやつを食べる男性が増えてきているのだ。
江崎グリコが、首都圏で働く男性1000人を対象に行なったアンケート調査によると、勤務時間中におやつを食べる男性は89.4%。
その理由は、トップが「気分転換のため」、二番目が「空腹をまぎらわすため」。
40~50代には、「同僚の女性などがくれるから」と答えた人が20%以上いた。
おもしろいのは、お菓子の種類によって、期待する効果がビミョーに違っていること。気分転換にはガム、疲労回復にはチョコレート、空腹を満たすには菓子パン類という人が多かった。
また、男が勤務中におやつを食べる行為について「みっともない」と思う男性は、1割程度。「男おやつ」は、働く男の常識として認知されつつあるらしい。
いまだに冷凍できない食材って?
驚いたことに、現在では生卵が冷凍できるのだという。本来、卵の黄身は、そのまま冷凍するとタンパク質がゴム状に変質して食べられなくなる。ところが、キューピーは、50年間の研究によって生卵の冷凍法を開発した。
砂糖や塩を混ぜ、凍る温度を下げて冷凍すると、解凍した生卵は、茶碗蒸しのように固まったりメレンゲのように泡立ったりする性質を再現するという。
半熟のとろみの再現はどうしても難しいそうだが、それでも、観測船で運ばれる冷凍生卵は、南極・昭和基地の越冬隊員たちが年に一回楽しむごちそうになっている。
生卵の冷凍化が成功したのだから、もはや冷凍できない食材はないだろう、と思うのだが、そうでもないらしい。豆腐やブリンはスポンジ状になり、牛乳は成分が分離し、レタス、キャベツなどの葉物野菜は葉の繊維がガラス状になる。大根も、おろしの形でしか冷凍できない。
一人暮らしの人は、よく野菜を余らせて腐らせる。だから、たいがいはコンビニ野菜でガマンしている。そんな人たちのためにも、生野菜を冷凍する技術が開発されるといいのだが。
「ポン酢」の″ポン″とは何の意味~
酢使い上手は料理上手だとか。酢には米酢、粕酢、穀物酢、ポン酢などがあり、最近ではリンゴや柿などをベースにした果実酢もある。
ところでポン酢だが、その「ポン」とはどういう意味なのか。
ポン酢はダイダイ(橙)の果実から絞った汁で、ダイダイ酢である。それがどうしてポン酢なのか。じつはその「ポン」はオランダ語のポンス(pons)に出来する。
ポンスとはダイダイのしぼり汁のことであり、ワインやブランデーにレモン汁・砂糖・卵・ソーダなどを加えて作られた飲み物のこともポンスという。ポンス(ダイダイのしぼり汁)はすっぱくて酢のかわりとなり、また語尾の「ス」が「酢」と意味が通じるところから「ス」に「酢」の字をあて、ポン酢と呼ぶようになったというわけである。
なお「ポンジュース」というミカンジュースがあるが、この「ポン」は「ニッポン(日本) 一」の「ポン」という意味だそうである。
ギョウザの形には何か意味があるのか
ギョウザ(餃子)は今日では日本でもよく食べられているが、もともとは中国料理で、中国語ではチャオズという。ギョウザという名はそのチャオズがなまったものである。ギョウザは小麦粉をこね、中に豚肉やネギなどを入れて蒸したもの(焼いたもの)だが、ふつう三日月のような形につくる。その形には何か意味があるのだろうか。
ギョウザの三日月のような形については、一説にお金の形を模したものだといわれている。中国にはかつて馬の蹄の形をしたコイン(銀貨)があった。いわゆる馬蹄銀と呼ばれるもので、この馬蹄銀がはじめて登場したのは宋の時代(960~1280)といわれており、清の時代(1644~1912)に至るまで使用された。
馬蹄銀は日常通貨ではなく、国内の大量取引や海外貿易の決済などに用いられたが、ギョウザの形はこの馬蹄銀をかたどったものだという説がある。
アルコールを飲むとエッチになる?
アルコールは、人間の理性という仮面をはずしてしまうようですね。誰かの本音が聞きたい時は、とことん飲ませてみるのも一つの手かもしれません。意外な素顔がわかって、親しみを覚えたり、逆に大嫌いになったり。
笑い上戸という酒癖はよく聞きますが、ふだんの姿からは想像もっかないような醜態を見せる上戸(と言うのかどうかわかりませんが)も、少なくないようです。
「アルコールが入ると、裸を見せたくなっちゃう」
「飲んだらみんなにキスしちゃうこの癖、直したいんだけどな」
「酔うとまわりがみんなハンサムに見えて、どうにでもしてって気になっちゃうのよ」危ない、危ない。
私たちの大脳は、三段重ねになっています。
一番奥は、生きるためだけに働く脳幹。
中間には、本能や自律神経系を受けもつ大脳辺縁系。
もっとも外側に大脳皮質があります。
われわれ人間は、煩悩の塊。時には本能の欲するままに、暴走したくなる。でもそうなれば、個人が崩れます、社会が崩れます。
大脳皮質は本能暴走族の取り締り役なのです。
でも、取り締り役もアルコールには弱いのです。酔っぱらって、ついお役目もおろそかに。
こうなれば、本能の天下。エッチ心が頭をもたげてくる。
また、ハンサムも増えて見えるのです。アルコール性エッチも、後悔のないように、気をつけてください。