嫌いな人の取り扱い方法を性格のタイプに分けて紹介|その2
デリカシーのかけらもなく、何でもかんでもしゃべりまくる人
楽しいことが大好きで、酒の席ではおもしろい話をして場を盛り上げるのが得意中の得意。が、話題がなくなると決まって部下の昔話や失敗談をし始めるのです。
それが部内の飲み会であろうと、得意先の接待の席であろうとおかまいなしなのがあなたの悩みのタネとなっています。入社以来、相手には公私共に世話になり、失敗の数々を見られています。
また、そんな時には一緒に責任を取ってくれ、何度も得意先に謝りに行ってもくれました。
総合的に考えると情に厚く、面倒見もよく、酒の席のネタぐらいはと思うのですが、あまりにもしつこいため、いい加減うんざりしてしまうのも確か。このデリカシーのない点においてのみ、憎しみさえ感じてしまいます。
なにしろ、身内だけの集まりならまだしも、新入社員の後輩の前でも平気であなたを笑いものにしてしまうのです。もちろん後輩に対するあなたの面目は丸つぶれ。しかし被害はそれだけに収まりません。得意先でも、おもしろければ何でもありと、平気で話し始めます。
その後、あなたはその得意先へ行くたびに、その時の話題を持ち出され、照れ隠しに頭をボリボリとかくことになるのです。いったいいつまで笑いものにされなければならないのか。そう、あなたはいつまでたっても「ドジな人物」として人々に印象づけられ、そのイメージからなかなか脱却することができないのです。
とにかく好き嫌いが激しく、嫌いな人を徹底的に排除する人
理性よりも感情を優先し、好きか嫌いかで物事のよしあしを判断する。特に女性に多く見られるといってもいいでしょう。
トイレでのヒソヒソ話や、ゴミ出し後に始まる井戸端会議の場で、相手はその実力を発揮します。そのリサーチカは芸能から社会ネタ、スポーツと幅広く、事情通というイメージを植え付けます。
そして、徐々に話題を社内事情など自分たちの身近なことへと移行させていきます。そして、機を見計らって自分がかねてから気に入らない人の名前を出し、その人が何をどうしたかを事細かに話し出すのです。
もちろんその話には、相手の感情が随所に盛り込まれるため、本人の等身大以上に嫌味な部分が強調されています。しかし、聞かされている人たちは、それを鵜呑みにしてしまい、面識がないにもかかわらず、先入観を持たされてしまうのです。
ここで相手に同調しておけば、ただの噂好きな人とですむのですが、万が一あなたが相手の意見に賛成せず、「別にあの人のこと嫌いじゃないけど」などと言おうものなら、大変な事態に陥ります。
「どうしてわからないの?」とばかりに、あの手この手を使ってあなたを洗脳しにかかります。が、あなたの賛同を得られないとわかると、「あなたにはガッカリ」と捨てゼリフを残して去っていくのです。もちろんその後、あなたが相手の噂話のターゲットとなることは言わずもがなですが。
さんざん陰口を言っておきながら、上司の前では平気でゴマをする人
仕事をしているように見せつつ、耳をダンボにして社内の噂話をキャッチしようとしているこの人物こそ、危険人物の最右翼。一見話し好きの世話好きで、何となく信用がおけそうに見えるのですが、それこそが相手の手なのです。
気心が知れている同士で飲みに行って、仕事上のグチや職場の人間の話に花が咲き、さらに盛り上がって上司の悪口へと話題が移るのは自然の流れ。しかし、ここで相手は不自然なくらいにあなたの意見に同調しつつ、「他にはどんなところが嫌い? 」など根掘り葉掘り聞いてきます。
よせばいいのに、あなたもついつい酔った勢いで、誘導尋問に引っかかりしゃべりまくります。あなたは、普段のウサをすっかり晴らしていい気分。
もちろんあなたとしてはあくまでも酒の上の話で、それを日常生活に引きずる気持ちは毛頭ありませんが、相手にとっては格好のスキャンダル。上司に話さないわけがありません。あなたにわからないようにタイミングを計り、こっそりと効果的に。
しかも、あれだけ酒の席であなたと一緒になって上司の悪口を言っていたのに、いざその場に立つと急転直下、上司の意見をことさら賛美するなど態度を急変させます。このように平気で手のひらを返す相手は、自分の生き方を追究することなく、強い者の陰に隠れて一生を過ごすコバンザメのような人間なのです。
どうでもいいことに細かく、重箱の隅をつつくように指摘する人
こんな上司を持ったあなたは、企画書や書類を作成する場合、内容やスケジュールを熟考する前に、まず誤字・脱字がないかどうかを気にしながら作業を進めなければなりません。
もし仮に会議に提出した書類に不備があった場合、あなたはその会議中、ずっとその不備についてくどくどと責められ、企画のキの字も発表できずに終わることでしょう。全体をまとめるべき立場にもかかわらず、相手にとって最も重要なのは、その企画書や書類に間違いがないかどうかであって、内容は二の次。これではあなたのやる気がポッキリと折れてしまうのも当然です。
では、書類に不備がなければすんなりと会議が進むかといえば、答えはノー。どんな質問にでも答えられるように、厳しいシミュレーションを積んでも、相手はそのスキを突いた、どうでもいい質問を矢のように浴びせかけ、あなたの話の腰を見事なまでに折りまくります。
しかも、あなたが何か新しいことを始めようとすると、内容はどうであれ、まず何やかやとケチをつけ、そのアイデア自体をつぶしにかかります。その理由が「何かあった時に責任を取らなければならないから」だったりするのです。こうなると、あなたはもう自分の身の不幸を嘆くより仕方ありません。
要領はいいが自己中心的で、人を見下したような態度をとる人
たとえ仕事中であっても自分の気が乗らないと、あなたがどんなに忙しくても平気でちょっかいを出してきます。
ひどい時には忙しいと言っているのに、隣のイスに座って世間話を始め、あなたの仕事の手を止めさせるほど。
ところが、一度やる気モードに入ると一心不乱に仕事に取り組み、あなたが何を言おうと「へえ?」と生返事をするだけで、顔を見ようともしません。
これだけなら多少迷惑ながらも、メリハリのある仕事の仕方をする人だと思うだけです。
が、それだけではすみません。自分が忙しくなると、自分の電話でさえも取らない。ちょっとした頼み事でも「今、忙しい」のひと言。そして、自分が仕事に煮詰まるとフラッと出ていって何時間も帰ってこないなどなど、数々のわがままぶりを発揮。そうやって相手がおざなりにした細々としたことは、結局あなたがすべてやることになるのです。
さらに、手間のかかる仕事ばかりを残しているので、あなたのほうが仕事を仕上げるのに時間がかかってしまうのは当然の成り行き。
しかし、相手は自分のわがままの犠牲になったあなたをねぎらうどころか、「まだその仕事やってんの?要領悪すぎなんじゃないの」と小バカにした態度。「あんたの仕事の尻ぬぐいをしてるんだよ! 」と、心の中で叫んでみても、悲しいことに相手には届かないのです。
「お前のためを思って」と言い、自分のいいなりにしようとする人
とにかく他人に対して説教や指図をするのが大好きな相手。あなたが連日残業をしていると、「忙しそうだな」と声をかけてきます。が、次の瞬間、「夜遅くまでやっても効率が上からないから、明日から早朝出社だな」と、冷や水を浴びせてきます。
そして返事に困っているあなたに、追い討ちをかけるように「お前のためを思って言ってるんじゃないか。
毎日残業じゃ、要領が悪いと思われるぞ」とまで言い出すのです。その説教と指図は机の整理からはじまり、得意先との電話のやり取りまで、実にさまざま。決算期などの忙しい時は、暗に休日出勤を強要してきます。「確かに週末ぐらいは休みたいのはわかるが、ここで踏ん張るか踏ん張らないかだろ。これもお前のために言ってるんだ」と。
最も腹立たしいのは、例えば報告会。あなたの出した企画や事業説明がコテンパンにやられているにもかかわらず、事前にそれを了承していた相手は全くあなたをフォローしてくれません。それどころか、最後に「だからやめろと言ったんだ」。あなたにすれば、「それならその場でなんとかしろよ! 」と、こぶしを握り締めたくなるでしょう。
さらに嫌らしいことに、決して誰かれともなく説教をするわけではありません。そう、社内でもデキる人や反抗する人には絶対に言いません。少しデキの悪い社員や気の弱い人を見つけては、偉そうに上司面をするのです。
どんな場所にも顏を出しては、ありったけの知識をひけらかす人
トイレや給湯室、はたまた飲み会など、新ネタがケットできそうな場所には必ずと言っていいほど顔を出す相手。そして「あ、それ私も見た! 」、「知ってる」と声高に叫んだりするなど、派手なアクションでいつの間にかその場の中心に居座り、ひとり上機嫌。
とにかくどんなささいなことでも知っており、さまざまなことに通じていないと気がすみません。そのためなら、いついかなる場所でも駆け付ける嗅覚と行動力を持ち合わせているのです。
また、相当のステータス好きで、グルメからショップ、美容院、映画などなど、どうでもいいことまで詳細に調べ上げ、知的なイケてる女を演出します。その貪欲なまでの知識欲はアッパレなほど。
しかし、日々大げさなアクションとジェスチャーで機関銃のようにしゃべりまくる相手に、あなたはうんざりしてくるのです。「だからどうなの?」と。また、得た情報を惜しげもなく他人に吹聴して回るため、「これはナイショなんだけど」と話したが最後、翌日には社内中に知れわたっているということもしばしば。
しかも相手は興味ある情報に関しては非常に貪欲で、巧みに近づいてきます。しかしほとんどの場合、自分の都合のみで動いているので、いざ相談に乗ってもらおうと思った時には、あなたのことなどすっかり忘れている始末。相手にすれば友人も情報収集のための道具でしかないのです。
慇懃無礼はなはだしい。かと思えば、有力者には娟を売る人
バカがつくほど丁寧な言葉遣いをし、自分より立場が上だったり、自分をかわいがってくれる人に対しては腰も低く、その人物を立てることを忘れない相手。
しかし、相手とほぼ同等の立場であるあなたに対しては、明らかに慇懃無礼な態度で接してきます。
例えば相手が犯したミスでトラブルが生じた場合、先輩であるあなたは原因究明のため、相手に理由をたださなければなりません。
しかし、相手は明らかにその場しのぎで、「申し訳ございません」と頭を深々と下げて平謝りするだけ。しかも相手は何か悪かったのかを考察するよりも、とりあえず謝罪をしてこの場から逃れたいと考えているのか、「なぜこうなったかの原因が知りたいんだ」と言っても、「ですから私が悪いんです。謝ります。
申し訳ございません」の一点張り。
しかもそこには「一応先輩だから謝ってやっているんだ」的な感情が含まれているので、あなたにとってはバカにされたような不快感がつきまとい、余計にイライラが募るのです。
かと思えば、役職クラスの人間にはペコペコ頭を下げておべんちゃらを売るため、評価は上々。「本当はとんでもない食わせ者なのに」と歯ぎしりしながらも、あなたはなすすべなく、「ヨイショ」と「長い物には巻かれろ」精神でどんどん出世コースを上っていく相手を見つめることしかできないのです。
頼みもしないのに押し付けがましく、言うことを聞かないと怒る人
あなたの状況も考えずに、やたらと話をしにやってくる相手。あなたがひとりでいたい時でも、「あの人の噂知ってる?」と仕事の邪魔をしに来ます。
それどころか「この間相談された件なんだけど」と、大に聞かれたくない話を、よりによってオフィスでみんなに聞こえるような大きな声で話し始めます。何とか相手の言葉を止めようと「その話は後で」と言っても、「今じゃなきゃ意味がないから」と、全く聞き入れようとしません。
初めのうちは頼りになる人物とありがたく感じたりもしたのですが、あまりの強引さに、徐々にイラ立ちや煩わしさを感じざるを得なくなってきました。「もういい加減放っといて」と、うっかり口にしてしまおうものなら、今までの優しい表情から一変、「何なの、その態度」と、怒りをあらわにしてあなたを責め立てます。
そして「今まで、どれだけ世話をしてきたと思ってるのよ」と言いたげな態度をとりつつ、まるで裏切られたかのように立ち去っていくのです。その時は「ついに馬脚を露した」程度にしか受け止めていなかったのですが、翌日になって、あなたはその代償を払わされることになるのです。
相手はあなたの存在を完全に無視し、仕事の打ち合わせでさえまともに口を利いてくれません。そして、社内であなたの非情ぶりを言いふらし、あなたの囲い込み作戦を開始するのです。あなたは決して敵に回してはいけない人物を敵にしてしまったのです。
「私は決して悪くない」。ひたすら責任回避をする人
期日になっても書類を提出しない部下に業を煮やし、呼び出すあなた。一目散にやってきたかと思うといきなり、「私は一生懸命やっていたんですが、母が体の調子を崩してしまって、看病しながら徹夜でやったんですけど、どうしても間に合わなくて」と、聞いていないことまでしゃべり出し、何とか自分を正当化しようと頑張ります。
この手の人間は、言い訳をすることで自分の罪が軽くなると思い込んでいます。そのため、結果が出せなかったことに対する思いつく限りの原因を挙げ、その時自分がどう思っていたかを感情豊かに表現しながら、巧妙な言い訳を作り上げていくのです。
しかも、事情を説明し終えたらすぐに席に戻って書類作成に励んでくれれば、あなたとしても今回は見逃してやるかという気持ちになるのですが、この部下はあなたが指示しなければいつまでも言い訳をしながら頭を下げ続け、自ら進んで仕事に向かおうとしません。
仕方なく「もういいから早く書類を仕上げてくれ」と言うと、あなたの顔色をうかがうように「それで私の評価はどうなるんでしょうか? 」と聞いてきます。そう、この人にとっては仕事で穴をあけたことよりも自分に対する上司の評価のほうが気になるのです。仕事も満足にしないくせに、自分の保身ばかりに力を注ぐ部下の尻ぬぐいを余儀なくされるあなたは、こんな人間を雇った会社の人事の人間を恨まずにいられません。
「自分が一巻」と思っている、インテリのできそこないな人
仕事を抱えてピーピー言っている時に、プラーッとやってきて「大変だね?」と言いながらあなたの肩を叩く相手。思わぬねぎらいの言葉に、振り向いてひと息つこうとした次の瞬間、あなたは自分の甘さを痛感することになります。
「
この書類の整理、けっこう大変だよね。僕は30分でできたけど」この手の人を同僚に持つあなたは、常にこのようなあからさまな自慢を聞かされてへきえきしていることでしょう。
ランチタイムや休憩時間に仲間うちで雑談をしていても、気がつくと相手の能力の高さについて聞かされていたり、どれだけ知識があるかをとくとくと語られているなんてことは日常茶飯事。
相手は常に話題の展開を読みつつ、いつ自分の自慢話にもっていけるかというタイミングを、虎視眈々と狙っているのです。
しかもあなたが相手のミスを指摘しても、「それは君の思い過ごしなんじゃない? 僕の時はこうだったよ」と、あなたが折れるまで手を替え、品を替え、かたくなに自分の正当性を強調し続けます。逆にあなたがミスを犯したら、ここぞとばかりに「なんでそうなるの。わからないなあ」などと大げさに驚きながら、勝手に分析し始めます。
どちらにしても相手は、自分があなたよりもいかにデキる人間かを周囲にアピールすることに執念を燃やしているのです。